自分の体のモノサシであそぶ
昔から、よく考えることがありまして。
たとえばなんですが、
猫が夕食の焼き魚を
食卓からずりずり引きずって
たべちゃうことって
ありますよね。
そういうときに、
もしも、人間が猫のサイズだったら
魚ってどれくらいの
おおきさなんだろう、と。
猫の体長の平均は46センチ、
と言われているようです。
人の男女の平均が160センチくらいなので、
おおよそ3分の1。
ということは、
猫にとって、焼き魚は
人が見るよりも3倍もの大きさ
なんだろうな。
すごいなあ…。
と、自分が猫の大きさになったつもりで
妄想をします。
*
あとは、
ピクニックしたとき。
おにぎりを落としちゃって、
あーあ、と思うかわりに
アリがおにぎりを運んでいくさまを
観察してみるのですが、
アリにしてみたら、
(自分がアリになってみたら)
ものすごく巨大なごはんの山だよなあ。
ごはん一粒で、お茶碗何倍分くらいかな。
とか。
*
ほかにも、
もしも自分が市内の大型バスだったら、
コップ何倍分のガソリンを飲むんだろう?
この計算の仕方があってるか
微妙だけど、単純に重さで比較すると
大型バスは約15トン。
人は60キロだとすると、
その差、250倍!
大型バスは400リットルのガソリンが
入るのだそうで、(すごい!)
その250分の1だから、1.6リットル。
大きなペットボトル一本を
飲むってかんじか~、
まあ、ありえるなあ。
とか。
*
もしも、自分がスカイツリーだったら、
周りの小さいビルは足首あたり。
人間なんかは、こぼしたビスケットのかす
より小さいかもしれない。
高いビルでも、膝くらい。
ものすごく遠くまで
みわたせるんだろうな。
*
というような具合に…、
自分の体というモノサシで、
周りの尺度を体感してみる。
すると、大きさには
いろんな生き物や建築物、
それぞれに視点の体感があって、
それを自分の体に置き換えることで
状況を類推して楽しむ。
(アナロジーという言葉を遊びにすると
こういうことになるのかな。)
ぼくたちは案外、人としての
尺度に慣れすぎていて、
どうしてもその発想から
抜け出せない。
そこから類推して、
妄想して、体感として
身近に感じてみる。
みなさんも、一度は想像したことが
あると思いますが、
おもしろいので、おすすめの
一人遊びです。
2021/07/07