ことばのロボットいろはちゃん 更新2020/8/5

腑に落とすのは詩かも

この作文、ちょっと気を抜くと、
書かな癖がついてしまうので、
短くてもいいので、なんか、書こう。

断片的に。

電車の席に座っていると
マスクをしていても、匂いが
入り込んでくる。

隣の人がジュースを飲んだ時に
甘くて温い匂いがこちらの鼻に
浸ってくる。

どっとペンキをこぼして、
辺りがさーっと染みていくような
イメージが、
匂いにはあるのかもしれない。

匂うっていうのは、
じっさい「そのもの」が、鼻から
入っているという事らしいけど、
いまいち実感がわかない。

もしも、匂いが病原菌だったら、
感染しているんだし、
トイレで「うっ」っと思った時には、
「そのもの」がすでに、鼻の中に
入り込んでいるということなんだと。

空気は見えないところで、
結構なスピードで拡散している。
と言われても、
実際見たことないんだから、
なんか、釈然としない。

(全然関係ないけど、
ちなみに、糞便匂のもとである「インドール」
という物質を低濃度にすると、
なんと花の匂いになるんだって)

もっと釈然としないのが気圧。

1気圧(1013hPa)で、1平方メートルあたり
10トンの重さがかかっているらしい。

気になったので気圧計を手に入れて、
眺める。
散歩するときも、持ち歩いて、
しばらく歩いては、気圧の数字を
ながめ、また歩く。

結果的によくわからない。

そもそも、
実際負荷がかかっているっていうのに、
屈伸しても、腕を上げてみても、
10トンらしい重さは感じられないし、

天気の崩れやすい今の時期は、
大体3~4hPaの揺れ動きがある。
ということは、
体にかかる重さも大体3~40キロくらい
変動していることになるけど、
はっきりとは感じない。

頭痛がしたり、体がだるくなったり、
間接的に感じることはあっても、
う、いま重くなった、とは感じない。

無意識のうちに、そうなっている。

片時も忘れずに
呼吸をしているのに、空気のことは
はっきりとはよくわからない。

風が起きた時にしか、
空気は無いように思える。

でも、じつはものすごい力が
蠢いているはずなのに、
なかなか決定的な実感に紐づかない。

多分、理屈の部分を調べても、
分からないだろうな。

一方で、まどみちおが
重力に引っ張られた(床におっこちた)
ちいさなビーズについて、
こんな詩を書いている。(部分抜粋)

「いわれた とおりの 道を
ちゃんと かけて
いわれた とおりの ところへ
ちゃんと 来ました
と いうように
いま あんしんした 顔で
光って いる
ああ こんなに 小さな
ちびちゃんを
ここまで 走らせた
地球の 用事は
なんだったんだろう」


これを見て、
とても腑に落ちたような気分になった。
重力って、地球の用事だったのかと。
「だからなに?」と思うかもだけど、
自分自身が、重力についての
実感イメージをつかめた感じがする。

そう思うと、
どんなものかは、まだ分からないけど、
きっと理解の手助けになるような
詩のような言葉が、
どこかにあるはずだと思って探している。

なかなか見つからないまま、
ふらふら散歩から帰ってくるんだけど。

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