癒しよりもなぐさめな時
あんまり日記みたいに
私情は書かんとしているんだけど、
しかたなく書くと
ここ数日間、喉が風邪でやられていまして。
葛根湯、のど飴、龍角散、
大量のお茶などを飲んだり
出ない声をわざわざ出して
ひとりで楽しんだり、
だましだまし過ごしていたけれど
ついに、パブロンに手を出して
しまった。
パブロンは、「脳を覚醒させる
ヒスタミン」を抑える
抗ヒスタミンというのが配合されていて
覚醒させなくするのだそうな。
風邪をひいているときは、
菌を出そうとして、くしゃみ
鼻水をたくさん出そうとする。
そのスイッチがヒスタミン。
これを抑えようというのが風邪薬。
*
軽度の風邪の症状って
体もだるいし、喉も痛いし、
鼻水はとまらないし、頭痛はするわで
嫌なんだけど、
なんだか眠くはならない。
起きて、なにかしていよう、
という気分になる。
それで、こないだ決めた一日の
タスクを完遂させようとしたけど、
健康な時よりも集中が持続する。
ふしぎと。
あれは、鼻水とかを積極的に
だそうとする「ヒスタミン」が
脳にも働いて覚醒させていた為だろうか。
もしかして。と思う。
とすると、つねに
ちょっと軽めの風邪の方が
ヒスタミンが出て、
仕事にはいいのかもしれない。
*
ともあれ、パブロンを飲むと、
急激に眠気に襲われ、
夕方にぱたっと寝てしまい、
起きたら深夜。
頭がぼーっとしていることを
除けば、なんと完治していた。
喉も痛くないし、鼻も出ない。
頭痛もない。体がどことなく軽い。
あー、なおった。
しかし、どうしよう。
こんな時間に目が覚めたら、
昼夜逆転してしまうなー。
という心配もつかの間、
すこし起きていたら、
また眠くなってきた…。
そして、起きれば早朝。なんと、
合計12時間も眠ってしまった。
神様に懺悔したい気持ちで、
せめてゴミ捨てにでも行こう、と
外に出てると、桜が満開。
家を出てすぐある神社の横を
通りながら、
この時間のロスをどうしたら
いいんだろう。
もうだめかもしれない。
と思っていると、
神社の古い社のすきまから
見知らぬばあさまがこちらを見ていて、
「しっかりしろよ」という。
あ、と思ってよく見てみると、
なにもなかった。
なぜか、月光仮面の歌詞
「♪しっかりしろよとなぐさめる」が
頭をよぎる。
この作文も、書くのをやめようかと
思ったけれど、
個人的に決めた、いい習慣を続ける
「毎日習慣」のキャンペーン中なので
そこは、しっかりして、
立て直そうと思いいたった。
2018/03/27