ことばのロボットいろはちゃん 更新2020/8/5

毎朝の悩みには

似顔絵を毎朝スケッチして
インスタグラムに載せているのですが、
なかなか悩ましいこともあります。

なにも考えないで描くと、
写真のまんま描いてしまう。

うまく描こう!と思うけれど、
たいてい思うだけで
絵に反映されない。

描いたものが、いつも
なんとなく納得がいかない。

違う、ということは
分かるけど、どうしたらいいか
分からない。

…そこで、好きな画家の絵を
参考にしてみる。

少ない線で的確にとらえ、
リアルではあるけれど、描込みを少なくし
筆のタッチを活かして雰囲気をつくる
ガブリエル・バンサン

サッと色をつけただけの
おどろくほどシンプルさなのに、
絵としての力がつよい。
木炭のようなタッチでいながら
繊細な線に命を吹きむ
マリー・ホール・エッツ

一見ラフにも見える洗練された
ペンのタッチに、
やわらかく、さわやかな水彩で
いろどる
E・H・シェパード

どれもいいなと思う。
だけど、それらを踏まえた上で
描こう、と思っても「似顔絵」となると
どうもすんなり描き方を適応させるのが
難しくて。

顔の表情を、気持ちを活き活きと
させながら、絵として成り立つような。

…と悩んでいるときに、
谷川俊太郎の「子どもは笑う」という
詩をみつけた。

引用します。

「子どもが笑っている
ひとりで笑っている
ひとりでに笑っている
誰もいない野原で

丘のほうから吹いてくる風
さっき岩の上で見た虹色のトカゲ
泥まみれの友だちの泣き声の谺

祭りの太鼓の思い出
頭の真上のまぶしい太陽

見たもの聞いたもの
嗅いだもの触ったもの
それらすべてにくすぐられて
子どもが笑っている

今いのちが生まれているのだ
子どもの中に

…以下略」

モデルの子どもたちが
どんな気持ちでその写真に
映っているか、
「やきとりにかじりついているから?」
「写真とるよーと言われたから?」
「ただただ元気なだけ?」
表面的な事しか想像したことがなかった。

いまこの瞬間が
ただ楽しいから笑っている、
というわけではないかもしれないな。
もっと記憶のふかいところから
ぽこぽこと湧いてくることなのかも。

子どもがなんとなく笑うっていうのは
地球が周って、季節があって、
あるとき花が咲く…というのと同じくらい
深遠で、理由の分からないものなんだろうな。

こう思うと、すこしわくわくするけど
絵にどんな影響があるんだろう。

これから、また描きます。

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