本との出会い方(経過篇)
ものすごく日記風に始めるけれど、
BOOK TRACK、三田商店を運営されている
三田さんが、池袋に新しくできた公園
「MINAMI IKEBUKURO PARK」のカフェの
ブックセレクトをしていると聞いて、
行ってみた。
さて、出会いましたるは
「さわってごらん ひとのからだ」
という本。
出会う、というのは、ただ、偶然会う、
というのとは違う。
これまで、ほんのり意識的に感じてきた気持ちと
目の前の本が「あ」というぐあいに引き合うこと。
だから、出会うのにも理由がある。
なぜ、出会ったか。
*
ちょうど、こないだ、5才の子どもたちとの
講座で
「こんなかおしてあいうえおのうた」で
あそんできたのだけど、
そこで気づいたことがあった。
子どもたちは、鑑賞する、というよりも、
体を動かしたいという姿勢でいるということ。
大人のように、なにかを見て、
頭の中だけでは完結しない。
自分で動いてはじめて楽しい!となる。
それまで、音楽や絵なんかの表現がメインだと
思っていたけど、それらは体をあそばせるための
単なるきっかけに過ぎないんだなあと思った。
*
すこし話は飛んで、
夏にお寺でやるサマーキャンプによんでもらった。
とてもうれしい。
そこでも子どもたちとなにかやりたいと思っている。
大体の検討はつけている。
江戸時代の言葉遊び「判じ絵」を応用した
体で判じ絵をする「からだまじない体操」。
いたいのいたいのとんでけーみたいな、
体を使った判じものでおまじないにする。
多分こう書いても意味不明だと思うが、
汚れている部屋があって、
みんなで肩をくっつけて、
「かた づけるー」
というおまじない。
雨が降ってきたら、
ふたりのひざをよっつあわせて
「ひざし、ひざし、たいようさんさん」
みたいな。
こういうことを考えていた。
*
…という背景があって、からの
「さわってごらん ひとのからだ」である。
写真絵本で、体を(で)触るときの気持ちが
詩のように描かれている。
これから自分のやりたいなと思っていたことに
とても近しい気がしてうれしくなる。
こういう本との出会いはとてもうれしい。
2016/05/10