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サルンパ!

英語をよく知らないぼくは、
最近、電車の中で「日本人の英語
という本を読んでいる。

そこに、”a”の重要性について
書いてある箇所があって、
うわーなるほどなと思ったので、
ざっくり引用します。

Last night,
I ate “a” chicken in the backyard.

この”a”がどんな意味をもつのか、
あなたはお分かりになるだろうか。

これを訳すと、
昨晩、裏庭で1羽のにわとりを
捕まえて食べた。
という印象なるらしい。

だが、”a”を取り去るだけで、
意味はちゃんと通じる。
昨晩、裏庭でチキンを焼いて食べた。
という印象で。

aってそんなに大事な要素だったのか。
と、目からうろこ。

他言語への理解の足らなさによる
違和感って、面白いなと思う。

そこで、思い浮かんだのは、
中国で作られた日本語。

中国にある変な日本語を
ネットで探して、
ジャンルに分けてみた。

●まずは「文字の類似」。
看板やレストランのメニュー、
商品タグなどに表記された変な日本語を
ピックアップしてみると…

スプーンを「スプーニ」、
ミネラルたっぷりを
「ミネうルたっぷり」、 
トンカツを「トソカシ」、
スベリ止めを「フヘベリ止め」。

なるほど、たしかに!
あながち間違えじゃないよな、
と思える。

最も面白いのは、「サルンパ」。
英訳の方を見ると、cold noodle。
あ、ざるぞば(ザルソバ)…っすね。

だんだん、日本人を代表して、
ごめんなさい、という気分に
なってくる。
「文字に変なこだわりもってて、
すみません。。
ソもンも、どっちだっていいですよね、
なんとなく分かればいいんですから…」

●次は「文の構造の違い」。

料理店では、メニューに
日本語訳を入れてくれてる店が
あるらしい。そこに、
「香は魚を炒めて定食」
とある。

中国の文構造をもとに、
そのまま和訳したんだろう。
日本人の感性を超越した
舌ったらずさが、かわいい。

日本的になおすと、例えば
「さんまの香り揚げ定食」
みたいなものか。

他にも、「環境にやさしい材料
安心して、するようにした。」

ん?と思いつつも、
これをなんで変と思うのか、
はっきり説明ができない。

これを言い換えると、
「 安心して使えるよう
環境にやさしい材料にした」
ということなんだろうけどさ。

もう一例。
リュックサックに
「私は愛する」とプリントされている。
その下にひよこのイラストが
あるから、まあ、
「I ♡NY」みたいなことか。

意味は分かるけど、不自然なのが、
斬新で、一周回って
カッコ良くもある。

「私は愛する」の文もさりながら、
フォントもいいかげんな雰囲気。

なんだか、細かいフォントにやたらと
こだわりを持つ日本人の感覚が
良く言えば繊細、
悪く言えば国ぐるみの独りよがり
って思えてくる。

●文字が「カタコト」

以下はどれも商品パッケージの
キャッチフレーズ。
「味ぅまい、ヘルシ」
「リよラひん」
「プレヤント」
声の発音だけではない、
文字からも、カタコトの
雰囲気がとても良く表現されている。

「リよラひん」 については、
分かるようで分からない。
え?と思い文字をよーく見たところで
「リよラひん」 に変わりない。
うーん!もどかしい。

他にも、ハート型のかわいい軍艦巻
(具材はとびっ子か)
の和訳名が「心臓巻」。
いや、そうなんだけど!
意味は同じだけど、印象が全然違う。
日本語にはそういうことが
けっこうあるんじゃないか。

日本語が海外の人にどんなふうに
みえているか、
そんな視点が僕ら日本人には
足りないのかもしれない。

こんな紛らわしい文字や言葉を
使ってる方が悪い気さえする。

※ちなみにこの現象、
逆の立場でも同じことが
おきていることをお忘れなく。

こちらや、こちらをチェック。

日本語よ、傲慢になるなよな。

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