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日々のサドンデス

サッカーなんかによくあるサドンデス。
PKが決まった時点で、そのチームが勝ち、
というようなやつ。
 
何気なく使ってしまうけど、
これを英文で書くと、
「sudden death」。
 
直訳すると突然死。
あ、言われてみれば確かにそうだ。
ニュアンスとしては分かるけど、
これってかなり恐い。
 
負けたら死んでしまう、という
恐怖感というか、責任感というか、
意気込みがあるから、
すばらしいパフォーマンスが
生まれるんだろうな。
と、なんとなく想像する。
 

 
うまく行かなかったら、
明日死ぬぞ、というような
じぶんへのプレッシャーがないと
能力も十分に発揮できない
ような気もする。
 
アポロ計画の中で、
ロケットエンジンを開発した
小さな研究所のエンジニアは、
NASAに、自分たちのエンジンの
有効性を証明する為に、
研究所の資産のほとんどを使い果たして
エンジン実験の施設を建てた。
これが採用されなければ
全部が台無しになる。
 
その彼は、
「どうしてもこのエンジン方式が
採用されなければと思い、1日24時間、
一週間で7日間はたらいた」
と後にインタビューで答えていたらしい。
 
この人は、毎日が
サドンデス状態だったのだろうなと
想像して、こちらまで
冷や汗をかいてしまった。
 

 
ぼくなんかは、
時間の制限の焦りや不安や危機感を
紛らわせる為に、
クッキーロール、
カントリーマアム(クリスピー味)
じゃがコロもちアソートを
机の上にかき集めて、
そこに顔を埋めている。
 
そんな場合では、ないのかもしれない。
 
うう。
口のまわりが甘じょっぱい。
 

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