2020.07.01

指さきで伝える気持ち

これはとても昔の話でもあるし、
今もなお変わらない部分でも
あるんだけど。

自分の身近な人にほど、
感謝を伝える、丁寧に接する、
というのが苦手。

どうしても、照れというのか、
それは他人行儀すぎるという
気持ちなのか、
たとえば、
面と向かって「ありがとう」とは
言いにくい、抵抗感がある。

「なにかをとって」
というときの、ありがとうとか、
ごはんがおいしいとか、
そういうことは言えるけど、
改まった、いわば
敷居の高い感情表現というものが
苦手。

*

しかし、人生には、一年に数回、
目の前の相手に感謝を口述する
という機会がある。

そんなとき、うっと、思う。

*

話は変わって、
牛乳にもいろいろ種類がある。

ずっと同じものを買うのではなくて、
その時の気分で、
こっちにしてみようって思う。

時期によって、いろいろな
種類の牛乳が冷蔵庫にあるのだけど、

こないだ、たまたま、
「近藤牛乳」という神奈川県藤沢の
赤いパックの牛乳を買っていた。

これがまたツッコミどころのある牛乳で、
牛がマイク?をしっぽで持っている?ような
イラストが描いているんだけど、
それはマイクではなく、牛乳瓶で、
しっぽだと思っていた細いものは、
どうやら腕らしい。

昭和9年から創設で、学校給食で
親しまれている牛乳とのこと。

*

閑話休題。

そのパッケージには
「いつもありがとう」
というメッセージがプリント
されていて、

一年に数回ある、
感謝の辞を述べるべき
タイミングにおかれ、
「うっ」となった時、

とっさに、かたわらにあった
近藤牛乳の「いつもありがとう」の文字を
ゆびさした。

これだからね。と

*

人によっては、
ちゃんと声に出して言えと
思うかもしれないけれど…

その時は、難を逃れたような雰囲気に。

気持ちはあっても
口にはしがたい、
というとき、
こういう指さしメッセージというのは、
案外役に立つのではないか、と
思った。

*

気持ちを伝える
指さしカードみたいものがあったら、
使う人はいるのだろうか。
と、妄想を始めています。