恋に落ちる町
初めて行ったのに、
なんだか懐かしいという場所って
たまにあります。
ここ最近あったのは
飯能の羊山公園と
秋津駅(新秋津)の裏にある柳瀬川。
両方とも西武線で(新秋津は武蔵野線)
東京の郊外、飯能は埼玉。
特に新秋津駅はすごかった。
サントアンというパン屋がある
細い道を真直ぐ行くと
秋津神社というのがあって、
道なりに曲がっていくと
坂道になっていて、
登りきるとちょうど線路にそって
下っていき、交わるように柳瀬川が
ながれている。
そのあたりから
胸がきゅーっとなる。
そこがまるで
昔の恋人が住んでいた場所、
みたいな気分になる。
田舎とか、森のような
というと言い過ぎだけど、
近所の所沢や東村山あたりの
ちょっと栄えた、コンクリートな
感じからすると
緑も水もどことなく深い。
夏に行ったら、水っけが充満してて
気もち良いだろうなあ。
あの辺はジブリって感じがする。
実際、東村山にはトトロの森と
呼ばれる八国山緑地があるし、
宮崎駿も清瀬とか秋津のあたりを
よく散歩するのだという噂。
どこかに出掛けるときは
大体、目当てのお店や
観光スポットを目指していくから
こういうなんにもない場所には
行きつく理由がない。
この行きつく理由のない
お出かけこそが散歩の面白いところ。
なんだか良さそうな駅で
当てずっぽうで降りてみて
歩き回るのは楽しい。
そこで、胸がきゅんとなれば
なおのこと。
秋津(西武線)、
新秋津駅(武蔵野線)
なんか良いと思います。
あと、散歩はひとりでいくのが
良いと思います。
2013/05/10