微妙な嘘
何人かで御飯を食べながら、
…
夜中に近所の古本屋さんにいった、
…
「おいしいオーガニックレストラン」で
食事を楽しみながら、
…
数年前のこと、
…
先日、電車のなかでこんな言葉を耳にした。
…
作文を書く時、いろんな書き出し方が
可能性として考えられます。
上の書き出しは、
穂村弘の「整形前夜」という
エッセイ集から抜いたものだけど、
こういうのって、これから書こうと思ってる
作文の出だしに置いても使えるな、と思う。
ちょうど短歌の枕詞のように、
とりあえず出だしには、それらしいのを
勝手に置いてしまうこともできる。
実際にあった事じゃないことも、
内容のスジさえ通っていれば、
読む人にはそれが真実か否かは
さして問題になるべきものでもない。
とぼくは思っています。
だからたとえば、
「もうかれこれ、
2週間も外に出ていなくて…」
から始めれば、そういう話だって書ける。
「昨日、めずらしく姉と買物に出かけて…」
とか
「3才になる姪っ子を連れてふたりで
電車に乗って…」
とか書いたっていい。
ぼくに姉も姪もいないけど、
そういうことにして書いてみると、
なんだか面白い気がするのです。
*
先月はすごいペースで
打ち合わせなどがあって、
いろんな初対面の方とお話させて頂く機会に
恵まれたのですが、
実際に人と対面して話すときって
あまり嘘をつく余裕がもてない。
嘘をつけないどころか、
本当のことまでうまく言えないので、
逆に作り話をしているようにぎこちなく
なってしまうことがあります。
適度な嘘は会話の円滑剤になると
思うのだけど、それが不得手なのです。
というわけで、こういう作文で
その憂さ晴らしをしたくなる。
2014/02/02