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微妙な嘘

何人かで御飯を食べながら、

夜中に近所の古本屋さんにいった、

「おいしいオーガニックレストラン」で
食事を楽しみながら、

数年前のこと、

先日、電車のなかでこんな言葉を耳にした。

 
作文を書く時、いろんな書き出し方が
可能性として考えられます。
 
上の書き出しは、
穂村弘の「整形前夜」という
エッセイ集から抜いたものだけど、
こういうのって、これから書こうと思ってる
作文の出だしに置いても使えるな、と思う。
 
林さん習作031
 
ちょうど短歌の枕詞のように、
とりあえず出だしには、それらしいのを
勝手に置いてしまうこともできる。
実際にあった事じゃないことも、
内容のスジさえ通っていれば、
読む人にはそれが真実か否かは
さして問題になるべきものでもない。
とぼくは思っています。
 
だからたとえば、
「もうかれこれ、
2週間も外に出ていなくて…」
から始めれば、そういう話だって書ける。
 
「昨日、めずらしく姉と買物に出かけて…」
とか
「3才になる姪っ子を連れてふたりで
電車に乗って…」
とか書いたっていい。
ぼくに姉も姪もいないけど、
そういうことにして書いてみると、
なんだか面白い気がするのです。
 

 
先月はすごいペースで
打ち合わせなどがあって、
いろんな初対面の方とお話させて頂く機会に
恵まれたのですが、
実際に人と対面して話すときって
あまり嘘をつく余裕がもてない。
 
嘘をつけないどころか、
本当のことまでうまく言えないので、
逆に作り話をしているようにぎこちなく
なってしまうことがあります。
 
適度な嘘は会話の円滑剤になると
思うのだけど、それが不得手なのです。
 
というわけで、こういう作文で
その憂さ晴らしをしたくなる。

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