将来のゆめ
風や空気の仕組みについて
知りたいと思った時、
手はじめに
大人用の専門書を読むんだけど
うまく読みこなせない。
ボリュームが多いので、
読んでいる途中に前の章を
忘れちゃったり、
知りたいところだけつまもうとすると
読み飛ばしたところが案外重要で
そこ読まないとやっぱりダメか…
みたいな感じになってしまったり。
というわけで、
まずは科学系の児童書を
眺めたりするのですが、
こちらは、
ざっくりと噛みくだかれていて
絵や写真などの図説でぱっとみて、
分かりやすく把握しやすい。
とりあえず、簡単な知識を
つけたところで
散歩しながら空を眺めてみる。
*
遠くの方に曇り空がみえて、
こちらは晴れているとき、
風が曇り空の方向へ吹いている。
そんなときは、
高気圧(晴れ)から低気圧(くもり)
に向かって空気は流れているんだなと
思う。
高気圧は引き締まって体重が重い、
低気圧はゆるんでふわっと軽い。
そんな二人が背でもたれあっていたら、
低気圧は支えていられず、
高気圧はおっとっと~と倒れていく。
それで風がおきる。
などという妄想をしながら、
散歩をすると楽しい。
*
けれど、ほとんどの場合、
分からない。
この風は、なんで
こっちから吹いたんだろう?
と思った矢先、
反対方向に風の向きが変わって、
あれ、これはなんで?
ビル風みたいな局所的な風の動きと、
ジェット気流のような
地球の回転によって進路を曲げる、
規模の大きな風の動きと、
いろんなことがこんがらがって
とらえきれない。
疑問に思う事は尽きない。
雨が降るしくみって
温度の高い空気が
水蒸気をたくさん吸って上昇し、
上空で冷えて雨雲になる。
それなら、雨が降る前に地上の方が
めちゃめちゃ寒くなる時っていうのは
なんでなの?
あとは、低気圧の中心の上昇気流って
どんな体感なんだろう?
*
そらを見上げながら、
天気予報士さんといっしょに
散歩して、
いま、ここで起きている風や
空のことを
逐一質問しながら話したい。
いま、将来のゆめはなんですか?
と聞かれたら、
天気予報士さんと散歩することです。
と答えると思います。
まずはそのために、
いまのうちから疑問に思ったことを
ちゃんとメモに残しておく習慣を
身につけよう。
2021/06/07