好奇心の裏側
好奇心を伸ばすことが大切、と
教育界隈ではよく言われているみたいで。
ほんと、そうそう。
と思える一方で、そこで語られる
「好奇心」って、ちょっと甘い言葉
なのかもと思ったりもしています。
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それは猫といっしょに暮らし始めた
ことがきっかけで、
「好奇心との付き合い方って
そう簡単ではない」ということに
気がつき始めたからなんですよね。
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うちの猫は好奇心旺盛で、
危険察知能力を上回って
近寄りたい、パンチしたい、
噛んでみたい、
高いところからモノを落としたい
という衝動が勝つようで。
ペンのふたなどの小物系は、すぐに
どこかへ紛失されてしまうか、
噛み噛みでぼろぼろになって落ちてるし
どこかで爆発が起きたのかと思って
周りをみると、棚に立てかけてあった
金属製の重いホワイトボードを
床に落としていたり、
ドライヤーや掃除機は、
オフの状態にしておいておくと
サンドバッグ状態になっていたり、
(猫にパンチ力がないのは幸いなんだけど)
ティッシュ、紙類、カーペットは、
めいいっぱいむしる。
網戸を登る、見つめていると
顔に突進してくる、
鼻に指を近づけると噛むなどなど
本当にキリがありません。
(もちろん、おとなしくて
人懐こい状態もあるのですが。)
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つまり好奇心って、「いたずら」にも
「人に迷惑をかける」っていうことにも
なるということなんです。
水木しげるが子どものころに
人は死んだらどうなるのだろうという
疑問をもって、弟を海に落としてみた
というエピソードなんかは
人に迷惑をかける好奇心の究極だと思います。
(弟さんは無事に生還したそうです。)
好奇心って、天然鉱石みたいなもので
人工物とは違うと思うんです。
その由来も存在理由も必要なく、
もとから、ただそこにあるものって感じ。
だから人に迷惑をかけずに、大人のモラルで
好奇心をコントロールしようというのは
ちょっと虫のいい話ではないか、と思ったり。
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猫がいたずらをすると、
怒りたい気持ちがこみ上げます。
できるだけのびのびと自由にさせて
おきたいと思うのですが。。
遊んでほしいアピールをするときは
よく足や腕を噛んできて。でも、
「噛むと遊んでくれる」と思われても
困るので、しばらくはスルー。
人間が反応しないのを見ると
どうにかこちらにかまってほしいのか
こんどはなかなか強い力で噛むので、
思わず痛い!コラっ!と怒ってしまう。
こんなときに、
好奇心との向き合い方の難しさを
感じます。
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たいてい、言葉には二面性があるんです。
いい言葉には悪い面もあるし、
その逆もあるはずで。
その両面を感じながら、
ぼく自身どうしていけばいいんだろう
と悩みはじめたところです。
2022/09/24