Instagramにてライフワークであるイラストを公開中.

好奇心の裏側

好奇心を伸ばすことが大切、と
教育界隈ではよく言われているみたいで。

ほんと、そうそう。
と思える一方で、そこで語られる
「好奇心」って、ちょっと甘い言葉
なのかもと思ったりもしています。

それは猫といっしょに暮らし始めた
ことがきっかけで、
「好奇心との付き合い方って
そう簡単ではない」ということに
気がつき始めたからなんですよね。

うちの猫は好奇心旺盛で、
危険察知能力を上回って
近寄りたい、パンチしたい、
噛んでみたい、
高いところからモノを落としたい
という衝動が勝つようで。

ペンのふたなどの小物系は、すぐに
どこかへ紛失されてしまうか、
噛み噛みでぼろぼろになって落ちてるし

どこかで爆発が起きたのかと思って
周りをみると、棚に立てかけてあった
金属製の重いホワイトボードを
床に落としていたり、

ドライヤーや掃除機は、
オフの状態にしておいておくと
サンドバッグ状態になっていたり、
(猫にパンチ力がないのは幸いなんだけど)

ティッシュ、紙類、カーペットは、
めいいっぱいむしる。

網戸を登る、見つめていると
顔に突進してくる、
鼻に指を近づけると噛むなどなど
本当にキリがありません。

(もちろん、おとなしくて
人懐こい状態もあるのですが。)

つまり好奇心って、「いたずら」にも
「人に迷惑をかける」っていうことにも
なるということなんです。

水木しげるが子どものころに
人は死んだらどうなるのだろうという
疑問をもって、弟を海に落としてみた
というエピソードなんかは
人に迷惑をかける好奇心の究極だと思います。
(弟さんは無事に生還したそうです。)

好奇心って、天然鉱石みたいなもので
人工物とは違うと思うんです。
その由来も存在理由も必要なく、
もとから、ただそこにあるものって感じ。

だから人に迷惑をかけずに、大人のモラルで
好奇心をコントロールしようというのは
ちょっと虫のいい話ではないか、と思ったり。

猫がいたずらをすると、
怒りたい気持ちがこみ上げます。
できるだけのびのびと自由にさせて
おきたいと思うのですが。。

遊んでほしいアピールをするときは
よく足や腕を噛んできて。でも、
「噛むと遊んでくれる」と思われても
困るので、しばらくはスルー。

人間が反応しないのを見ると
どうにかこちらにかまってほしいのか
こんどはなかなか強い力で噛むので、
思わず痛い!コラっ!と怒ってしまう。

こんなときに、
好奇心との向き合い方の難しさを
感じます。

たいてい、言葉には二面性があるんです。
いい言葉には悪い面もあるし、
その逆もあるはずで。

その両面を感じながら、
ぼく自身どうしていけばいいんだろう
と悩みはじめたところです。

« »

サイト管理