好きの反対は?
一口に絵を描く、といっても
いろんな段階があって、
試行錯誤しながら、考える、
という段階もあれば、
スキャンした絵を
Photoshop上できれいにしたり
入稿のためにデータを一つ一つ
フォーマットに整えたりなどの
単純作業をひたすら…
っていうのもあります。
で、単純作業のときって
結構面白みに欠けることがあるから
映画とかアニメを流し見するんですが
最近は「呪術廻戦」を見てます。
基本は王道ジャンプマンガで、
戦闘シーンが楽しいんだけど
その軸には人の感情、心みたいなものが
テーマになっていて。
キャラクターたちのセリフが
ところどころ刺さってくるので、
以下思い出してみる。
*
「好きの反対は無関心だなんて
初めに言った人はちゃんと地獄に
落ちたんでしょうか。」
「悪意をもって人と関わることが
関わらないより正しいなんて
あり得ない。」
「好きの反対は嫌い」です。
日本人って好きですよね。
単純な答えを複雑にして
悦に浸るの。
*
これはいじめられっ子が、
いじめた男子たちに恨みをこめながら
「呪いの力」を与えてくれる呪詛師に
話しているシーン。
こういうことを少年マンガで
描けるんだって思って、
ついひきこまれてしまう。
もともとはフランス(だっけ?)で
「愛の反対は無関心」と言われていたが、
それが、日本だと「愛」って
そんなに日常的じゃないから、
「好きの反対は無関心」と変換されて…
みたいな話も続いていて、
へえ、こういうことを少年マンガで
描けるんだ(2回目)と
びっくりしてしまう。
明日に続く。
2021/04/27