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夢中になったとき

ネットでとあることを
検索しているとき、
ふとこんなのが目に入った。

「子どもの頃に熱中したものがあると
大人になってからでも、
うわべを繕うような表現ではない
モノづくりができる。」

みたいなこと。
これを読んで、自分はどんなことに
熱中していたか、思い出してみた。
しかし、はっきりと思い出されたのは、
こんなこと。

1、おいのりをする。
小学生のころ、
兄とスーパーファミコンを
よくやっていた。
RPGの場合、ぼくは観戦するのだけど、
みているだけでも面白い。
ラスボスと戦うときなどは、
特に負けそうな瞬間には、ぎゅっと
目をつむって、勝て!勝て!と
本気でおいのりしたものだった。

2、足をみつめる。
小学校の頃、通学するのは兄とだった。
朝の通学は基本走っていたように思う。
吹奏楽の朝練に遅刻しそうなときは
もちろんのこと、
特段急いでいない時も走っていた。
走っているときは、前をいく兄の
足をひたすらみつめていた。
なぜかって?
体力のない自分は、そろそろ歩け!と
兄の足に神通力を飛ばしていたのだ。
しかし、届くことはなかった。

3、落書きをする。
通学路に、ボロアパートがあった。
どことなく古びた旅館のような佇まいもあり、
周りに誰もいないのを確認してから、
石を拾い塀にこう書いた
「→こちら旅館。1泊200円。」
その帰り道はひやひや、わくわくしていた。
本当にお客さんが来たら、どうしよう…と。

4、かわいそう。
なぜか、ある瞬間に、
目の前の人が、かわいそうに思えて
ならないことがある。
家族でファミリーレストランに
行ったとき、まだ3歳くらいの妹が、
ミルクセーキが飲みたいと言って、
注文した。
それで、ぼくは、かわいそうだ、
としみじみおもった。
誰に対して、なにがかわいそうなのか、
今となっては思い出せない。
その帰りみち、
車でコンビニの前を通ったとき、
夜の駐車場の縁石に、数人の男たちが
たむろして何か食べていた。
それをみたとき、心の底から、
かわいそうに、とおもえた。
一体なにが、そうさせたのか謎である。

5、ミニチュア新聞
雑誌をみるのが好きだった。
雑誌と言っても「小学一年生」みたいなので、
なかでも、最後の方に載っている
懸賞の当選発表の欄。(だったような。)
とにかく、見開きのページにぎっしりと
細かい文字が印刷されていて、
それを読むともなく眺めているのが、
好きだった。
新聞のミニチュアを見ているようだった。

6、発明したい。
発明ができたらいいなと思っていた。
家にある、文房具、その他
雑多なものが入ってる引き出しをあけて、
なにかの部品や、クリップや輪ゴム、
基盤の破片(なんでそんなものが
あったのか謎)、バネ…
をとり出す。
発明というものをよく知らないながら、
バネや、基盤の破片を組み合わせれば、
おもしろそうな予感がして、
くっつけようとしたが、なかなか、
部品同士がくっつかず、上手くいかなかった。

…できるだけ、
本当のことを書こうと思ったら、
こんなわけのわからない記憶ばかり、
だったな。

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