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動きの魅力

「クマのプーさん」の挿絵を描いた
E・H・シェパードや、
「かいじゅうたちのいるところ」を描いた
モーリス・センダック、
最近友人から借りてみた
ストップモーションアニメーションの
「ミトン」を、
とても魅力的にかんじます。
 
そこに共通しているのは、
肉体の動かし方にぐっとくるところ
なんだろうな。
 
よく子どもたちを観察したんだろう、
というかんじがする。
 
子どもの感じっていうのは、
分かりそうだと思うけど、全く別の、
高僧なもののように思える時がある。
 
高僧なものっていうと、
違うかもしれないけど、
自分にはないエネルギーがあるし、
反対に、
自分にある余計なものを持ってない。
 
車窓の風290
 
予備校のときも、学生のときも、
作品は自分そのものだ、とよく言われたけど
もはや自分を作ったってたかが知れている。
 
自分のことよりも、
もっと魅力を感じる人たちがいて
ぜんぜんまともじゃないやり方で
活き活きと動き回っている。
おびえた優等生にはならない子どもに
自分もあこがれる。
 
そういう人たちが、
どんなふうに叫んだり、
走ったり、じっとしたり、
ふざけたり、かわいがったり
おこったり、まじめになるんだろう。
 
こういうことは、
子どもは言葉でとうとうと語ることを
しないかわりに、
全身で示している。
 
かわいい小さい子がいると、
しゃがみこんで、目線を合わせて、
「きみかわいいね」とか
カメラに収めようとして、
無理にコチラを向かせようと、
大人はすぐやる。
 
そういう時って、当の子は、
けっこううっとうしく思ってたり
するんじゃないか。
あるいは、まったくの無意識に
無視してるとか。
 
そういうのも、すごいなあ。
と思う。
 

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