2012.07.10

ファン


 
先日、渋谷のカフェに寄り道しました。
 
スケジュールを再確認していたら
あまりに怒濤で、というか、
スケジュール帳に、
「おまえ、それでええんか」と
すごまれた気がして、
涙が出そうになっていました。
 
そこへ20代後半くらいの女子が
ふたりで隣の席に座ってきた。
 
はじめはふたりで話すともなく、
何かをていねいに書きものをしていた。
手紙かな?
これ、ふたりで交換しあうのかな。
 
*
 
一通り書き終えたと見えて、
ふたりは会話をはじめた。
 
べつに聞こうと思っているわけでもなく
聞こえてきてしまうのだが、
話題は(おそらく)今から始まる
アイドルのライブについての
ファン談議みたいなもの。
 
それがものすごい。
チケットをとる為に、
何人もの知り合いに頼み
ファンクラブに名を連ね、
チケット予約をとってもらう。
 
しかもそれがすべて抽選から
はずれ云万円という金額が返金された。
という。
ああ、ファンも厳しい世界なのだ。
 
聞き慣れない用語も飛交う。
「かぶき」
「たきつ」
いったい何を意味しているのか。
 
そして話はファンレター。
誰にわたせば良いとか、
返事はあったとか、ないとか、
直截わたした、とか。
 
あ、さっきの手紙はファンレターか!
 
*
 
グループが解散しちゃったら、
なににお金使ったら良いかわからない、
なんのために働いたらいいの?
って、たのしそうにしゃべっている。
 
いいなあ、なんだか。
 
スケジュール帳とにらみ合いっこ
しながら、気持ちがすこし
和らいだような気がしました。