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イメージの沼で

ハリウッドにエド・ウッドという
映画監督がいた。
1978年に亡くなってまもなく
史上最低な映画監督として
評価されはじめたという人物。
 
ティム・バートンが彼の生涯を
映画にしてからというもの、
映画マニアのみならず、
多くの人にも知られるようになった。
じぶんもその一人。
 
資金が足りなかったからか、
もしくはその他のなにかが
不足していたからか、
一般的な商業映画とは一線を
画している。
 
図書館にて126
 
作り物を本物だと
思わせるのが映画だとしたら、
作り物を偽物に見せてしまうのが
彼の映画であろう。
 
それでも、その怪しげで、
妙な熱気が漂っている独特の質感が、
今でも多くの映画マニアを魅了しており
ティム・バートン自身も
その中の一人なのだそうです。
 
エド・ウッドの例で顕著なように
映画には人を狂わせるなにかが
あるのだという。
 
ティム・バートンも子ども時代から
SFやホラーや怪獣ものの映画に
どっぷりとのめり込んでいて
戻って来れないくらい、
だったのじゃないか。

(20代の頃の監督作品
ここからもどっぷり感が伺える)
 
頭の中がいつもイメージに
包まれている。
それもとても具体的に。
 
それにひきかえ、
じぶんのイメージの貧困さには
弱ってしまう。焦ってしまう。
 
なにかに心を奪われて、
身を捧げてしまう。
それくらい熱をあげることって
あまりないかもしれない。
 
まだ見つけていないだけなのかも。
 

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