よく知らないけど、メタ言語能力について
「メタ言語能力」ってなんだろう。
なんか本を読んでいたら
「メタ言語能力」っていう
ワードが出てきた。
分かりやすくいうと、
「意識して言葉を観察すること」
らしい。
ふだんは無意識に使っている
日本語だけど、
よくよく気にしてみてみると
理由はわからないけど、
なんかそう思うんだよな、
ということが多い。
ぼくらは日本語の
ヘビーユーザーにして
熟練者であるにも関わらず、
その自覚がない、と
いえばいいか。
たとえば、
英語でいうところの
「high」と「low」の関係を
日本語にすると、
「高い」と「低い」。
でもなぜか、お金に関することでは
「低い」が「安い」に
すり替わってしまう。
客観的になると、
なんでだっけ?と思う。
*
それから、
「不幸」「不安」「不足」「不穏」
など、マイナス面の言葉を示すのは
大体「不」がつく。
ということは基本的に、
「ある」「良い」状態を基準にして
ぼくらは言葉を使っているんだなと
はじめて認識できる。
*
そういわれると、
なにかを述べる時とか
たとえば自己紹介する時も
基本的に「~である」という
言い方をする。
だけど、
「~ではない」という自己紹介が
あったら、面白いのになと思う。
*
ポピュラーなところでいうと、
「「で」いいや」か
「「が」いいや」かで、
だいぶ意味合いが変わる。
たった一文字で意味が変わるし、
それは時に本心とは違った伝わり方を
して厄介なことにもなったりする。
*
ほかにも、
「つまむ」と「つかむ」
「あるく」と「はしる」
「放る」と「投げる」
その中間のような動きをしたとき
それをどっちの名称で呼ぶか。
「競歩」は歩くなのか、走るなのか?
(見た目的には走ってるように見える)
くしゃくしゃにした紙を
ゴミ箱にぽいっとするのは
「放る」のか「投げる」のか、
(軽い力なのは放るで、
強くなのが投げる?)
などなど、
意識はしないけど、
割と明確な意味の境界線が
あるような気もする。
*
読書感想や、日記や
作文、お手紙を書く時って、
大体ほんとうに思ったこと、
感じたこと、体験したことを
書くもの。
だから、言葉で書くというのは、
本当にあったこと、
思ったことだけを書くものと
思いがちだが、そうでもない。
「もしも」という言葉に
代表されるように、
あるいは「計画」という
言い方でもいいけど、
今ここにないことも、
書けてしまう。
ウソといってもいいし、
でたらめでもいい。
でもそういうことが書けるのも
また、言葉の不思議さ。
*
言葉を使う上で、
あまりにも自然に、そして
無意識として使っているので、
全然気がついていない面白さが
そこにはたくさん隠れている
気がする。
*
「メタ言語能力」っていうのを
検索すると、
英語を学びやすくするために
日本語の言葉の規則を自覚してみよう
という役割を与えている。
それはそれでいいにしても、
もっと面白がれる実用性を
見つけたいと思う。
2018/11/19