やはりマンガ
一枚で完結する絵、これが苦手。
画像はネットで手軽にたくさん発表できるから、
特に一枚のファッショナブルな絵は
拡散しやすい。目につきやすい。
だが、この一枚絵、ファッション絵。
描くのも苦手だが、見るのも苦手。
どう見たらいいか、分からない。
分かるんだけど、表面的な感動しか
生まれない。
「うまいなあ」「かわいいなあ」「しゃれてるなあ」
という一瞬芸に思えてしまう。
なんでそんなことを思うかというと、
そう自分ができないから、
嫉妬しているんです。たぶん。
見た目のビジュアルだけを洗練させようと
する人はたくさんいて、すごく上手い人も
たくさんいて、
かわいいし、おしゃれなのだけど、
ぼくはそういうのを描けないのだ。
*
そこでぼくがやりたいと思うのは、
動きとかしぐさとか、ほんのちょっとした話
みたいなものもいっしょに書くということ。
これまで無意識にやっていたことだけど、
僕の場合、作るものが一枚だと、
思っていたことが伝わりきらない。
どうしても連続した枚数が必要だと思う。
なぜなら、絵が描きたいと思うより、
ネタが作りたいというのが先行しているから。
ネタを作るのに絵を描かざるを得ない、
というかんじ。
そういうわけで、
一枚絵の中でも「挿絵」は描くのが好き。
絵の中の人やら動物たちに演技指導をするつもりで
描いていく。
描くことで目の前に見えていること以上の
広がりがでるとうれしい。
ファッションでの絵は描けないんだから、
それ以外の情報(よくわからない)を描きたい。
*
最近マンガを描くことが多い。
料理の絵とか、犬の絵とかでも、
マンガなら、オムレツを作る一連の動きとか
勢いの気持ちよさを描けるし、
犬のいたずらとか、しぐさとか、
マンガのほうが圧倒的な情報量を
表現することができる。
topページも新しくして、
久しぶりにことばあそびの実験を更新します。
まもなく。
やはりマンガです。
これも絵を描きたい、という気持ちからは
スタートしていない。
考えついた企画があって、それを実現させるための
手段としての絵。
企画を具体的にするための絵というもの、
これは好きだ。絵本とか挿絵とかね。
絵本も描いてます。
2016/05/19