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ねているあいだのおきゃくさん

いまプログラミング的思考というテーマで
絵本のアイディアを考えているのですが、
その草案をメモしようという魂胆で
作文を書き始めます。

以前「名探偵な接続詞」という作文でも
書いたのですが、
プログラミング的思考というのは、
あくまで「的な」なので、
プログラミングそのものではなく、
プログラミングを作るときに考える「思考法」
を応用して、他のなにかに活用しよう、
という意味のようです。

実際小学校では、
音楽や理科や生活や算数の授業などに、
この思考法を意識的に取り入れたものとして
展開されているのだそうです。
実際どういう授業なのか、知らないのですが…。

じゃあプログラミング的思考って、
具体的にはどういうことを指すのか
というと「論理的思考」なのだそうです。

プログラミング的思考=論理的思考
と考えてみても、
全然意味がほぐれてないので、
もう少し言い方を考えると…

「ということは」「なぜなら」「したがって」
という言葉を入れて考えてみる、
とうことです。

いくつもある証拠から、
推理をして、「ということは〇〇だ」
「なぜなら〇〇だから」
「したがって〇〇だ」
みたいな名探偵のような考え方。

ものごとを”なんとなく”ではなく、
理由や、原因を発見して
そこからある予想や考えを導き出す。

そういう思考なのだそうです。

これを絵本にしようと思う時、
ぼくは2冊の絵本が思い浮かびました。

トルストイの「3びきのくま」。
それと「ぐりとぐらのおきゃくさま」。

「3びきのくま」では、
女の子がある家にまよいこみ、
大きな椅子、中くらいの椅子、小さな椅子や、
大きなごはん、中くらいのごはん、小さなごはん
大きなベッド、中くらいのベッド、小さなベッド
などなど、いろいろな物的証拠を
発見します。

「~ということは、ここには〇〇が住んでいる」
「ここには〇〇が住んでいる、なぜなら~」
「~、したがって、ここには〇〇が住んでいる」
など、という自然と推測をしながら、
想像をたのしめてしまうお話です。

「ぐりとぐらのおきゃくさま」も、
雪のうえを歩いているとき、
ぐりとぐらは巨大な足跡を発見します。
これはだれのあしあとだろう?と。
足跡を追うと、なんとそこは自分たちの家。

中に入ると大きな赤いコートがかかっています。

これもまた、いくつか見つける物的証拠から、
そこにいるのは、どんな、だれなんだろう?
と推測して、想像する楽しさがあります。

それらを踏まえて考えるなら、
「ねているあいだのおきゃくさん」
みたいなテーマはどうかと考えています。

毎夜、だれかが家に忍び込んでくるのですが、
その忍び込んだ人が残した痕跡をさがしながら
それがだれかを想像していく、
というあそびが作れたらおもしろいなと。

それが「論理的思考」のはじめのいっぽ、
としてあそんでもらえたらな。

どんどん荒唐無稽になってもおもしろいなと。
たとえばメガネのレンズが10個もついている
おかしなメガネがあって、
それをみて、
きっと目が10個ある宇宙人かもしれない。
みたいな。

玄関には靴が20足あって、
たくさんいるのかと思いきや、
足が20本の妖怪だったりして。

などなど。
そんなことを考えています。

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