ことばのロボットいろはちゃん 更新2020/8/5

にじゅうなのか!?

突然ですが、27日って
なんて読みますか?

以前、数人と話をしているとき
27日のことを
「にじゅうなのか」と読むタイプの方がいて。
一方で、いや「にじゅうしちにち」だよ
という人もいて。

たしかに「にじゅうしちにち」の方が
違和感はないのですが、
「にじゅうなのか」でも意味は分かるだけに
それが間違いだと断定する意見に、
ぼくも「なのか」派も
え、そうなの?ダメなの?と思って、
おもしろいな、と思ったことがありました。

ぼくとしては、どっちでも
伝わればいいと思うタイプなので
ふだんは全然気にしないのですが、
ちょっと気になったので、軽く調べてみました。

結果から言えば、
どちらの意見もあるようなんです。
「にじゅうなのか」でも
「にじゅうしちにち」でも、
それぞれに主張がある。

つまり、いろんな見方があるということです。

NHKアナウンサーのブログによると
4日、14日、24日は、
「よっか」「じゅうよっか」「にじゅうよっか」
ですが、
34日間はなんて読むかというと
「さんじゅうよんにちかん」が
ベターなのだそうです。

カレンダーの読み方の習慣(31日まで)と
それ以上の数字の読み方で
また変わってくる説もあるようです。

そもそも
「じゅうよっか」「にじゅうよっか」が
正しいなら、
「じゅうなのか」「にじゅうなのか」が
正しくてもいいんじゃないかなと
おもったり。

いろんな見方がありますが、
一言で言えば、
こうでなくてはならないルールが
あるわけではない、ということのようです。

正しい、間違いだと決められるのではなくて、
どちらがベターか、という
考え方をしているのだそうです。

以下、引用です。

「部屋」の数え方も迷いが生じやすい事例です。
3部屋、4部屋、10部屋は、
それぞれ「みへや」「よへや」「とへや」と読みます。
4部屋では「よんへや」も認められているものの、
最優先は「よへや」です。

これにはびっくり
「みへや」「よへや」「とへや」
なんて言ったことがない。
でも、この言い方が最優先なのだそうです。

「日本語はそう簡単ではありません」
といういうまとめ方をされていて、
そうだよな、と思う。

正、誤のふたつに分けてしまうのではなく、
どちらがベターか、というとらえ方が
ぼくもいいんじゃないかと思います。

ベターじゃない読み方でも、
実際、伝わるし。

「にじゅうなのか」が間違いだという人も、
じゃあその根拠はなにかというと、
これといった理由があるというよりは、
みんながそう使っているし、
自分がずっとそう使ってきたから…

それで、おもしろいのが
「にじゅうなのか」を間違いと思ってる派は、
ネットで調べても、40代以降の人に多い。

「にじゅうなのか」を使う人は、20代に多い。
(ネットでみた個人的な印象ですが。)

年齢的にベテランの雰囲気な
某日本語学校の校長先生が
「27日」(にじゅうなのか)の言い方について、
「若い人が日本語を乱している」
という怒り混じりのブログまで見つけました。

こうみると典型的な
「最近の若いひとは…」という
変化を頑なに拒むよくある構造。

そういう方には、
すでに誤用が慣用として定着している
単語について、教えてあげたい。

蛇足はかつては「じゃそく」
睡眠はかつて「すいめん」と
読まれていたらしいです。

要するに、
いま正しいと思っている読み方も、
かつては間違いだったんだという。

言葉って、そうやって、
どんどん変化していく有機的なもの。

あと30年くらいしたら、
「にじゅうなのか」が一般的にふつうに
なっている可能性もあるかもしれません。

正しいか、間違いか、ではなく
どちらがベターか、と考えるのが
いいんだなと。

「にじゅうしちにち」が「にじゅういちにち」と
聞き間違える可能性を感じたら
「にじゅうなのか」と言ってもいいだろうし、
より多くの人に「27日」を伝えようと思った時、
もし迷うことがあれば、
たとえばアンケートをとるなど
「なのか」「しちにち」どっちが違和感ないか、
ちゃんと調査してから使う必要がありますよね。

つまり、
短絡的に間違いと決めてしまうのではなく、
状況次第で使ったり、許容したりすることが
必要なんだと思います。

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