ことばのロボットいろはちゃん 更新2020/8/5

しびれる思考

本棚の前にたって、
ぼーっと眺めるのが好き。

例えば、トイレに十数分入る
緊急の予定があるときなど
ぎりぎりまで本棚の前で
心を落ち着かせる。

さあ、どれだ。
どれにするんだ。

今回ともにする本は…、
これだ!

マリリン・ボス・サバント著
「気がつかなかった数字の罠」を
手に取って駆け込む。

マリリン・ボス・サバントは
いま74歳。
ギネスで世界一のIQとして
紹介された過去がある人。

この本はアメリカで発行されている雑誌
「パレード」にて「マリリンに訊け」という
コラム連載を書籍化したもの。

1996年くらいの発行だが、
パレード誌は現在も発行されていて、
ウィキペディアを見ると、
マリリンのコラムも続いているみたい。

ぼくは、本を読んでいると、
本の内容以上に、その作者のことが
好きになることが多く、今回もそう。
だから、今も続いていることに
うれしくなる。英語が読めれば
取り寄せたいくらい。

このコラムは、数学、パズル好きな人には
たまらない内容。
直感的には反することでも、
論理的に証明することができるという
まるで種明かしをされてもなお不思議な
手品を見ているよう。

たとえば、モンティホールジレンマ
という問題。

くわしくはこちらのリンク先
ご確認を。

このモンティホールジレンマについての
彼女のコラムに対して、
おおくの数学者や知識人から
「それは間違いである」という投書が
殺到したらしい。

マリリンはまったく慌てる様子もなく
泰然として、次のコラムを発表する。

ぼくが、彼女を好きになる理由の一つが
以下の箇所。

「私を批判する人の中には、地位の高い人も
多くいた。
しかし、私は何としても理解して
もらおうと決めた。
私が間違っていると多くの人が
思い続けるのは嫌だったし、
間違っているとは思わなかった。
(私は間違うこと自体は気にしないが、
正しいのに間違っていると言われるのは
とても気になる。
これが私の性格の良い面なのか、
悪い面なのかはわからないが。)」

こうして、最終的に、
オセロのきもちい逆転勝利のように
今まで批判していた人が
次々と賛同に転じていくことになる。

それまでの一連の騒動のやりとりも
読んでいていドラマチックで面白いんだけど、
やっぱり、窮地に追い込まれたときの
上で引用した台詞にしびれる。

こういうしびれる現象を感じると、
寝る前なんかに、台詞だけ
ふと思い出す。

あれはだれが、どんな状況で言ったことか、
どこで、いつ見聞きしたんだっけ、
うーん、と思い出せない。

マンガのキャラだっけ?
小説の登場人物?
アニメ?

あ、マリリンだ!
と思って。

すっきりしたので、つい
書いてしまいました。

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