ごたごた読み
食べ物を、まぜこぜに
するのが好きです。
テーブル上のおかずを
なんでもまぜまぜして、
食べてしまう。
おかず用の小皿を使うのが
億劫で、
ついお茶碗のご飯のうえに
おかずを重ねてしまう。
しかも、一くちで食べられる量よりも
多くとってしまうので、
ご飯の上には次々とおかずが
かさなっていく。
おとうふをのせて、
そのうえに餃子を三切れ、
揚げ物と、
茄子のおひたし。
幸せのタワーのできあがり。
食べていくと、おかずの歴史を
さかのぼっていくことになる。
そうそう、
おひたしの下には揚げ物で、
その下は餃子だったっけ。
「ずいぶん深くまで掘ったなあ…、
これを地層で例えるならデボン紀
あたりだろうか。」などと
思いながら
最後のおとうふをまさぐりあてる。
さながら地層の発掘である。
*
こう、なんでもまぜまぜするのが、
好きなんだろうとおもう。
寝る前と、起きてすぐに
本を読む習慣があるのだけど、
最近はへんな時間に起きたり
寝たりするので、
なんだか記憶が混沌としてくる。
3、4冊同時に読んでいるので、
内容もよくわからなくなる。
童話や、SF、
文法書や、恋愛小説など。
しかも半分夢の中で読むので、
ほとんど読んでいるとは
言えないのでは。
童話の中に出てくるブドウ親方が、
日本海の海辺で愛の告白をしたり、
魔力を持つ一族が世界中から集まって
文法について論じ始めたり、
かなり、よくわからない事になる。
2012/08/19