お金と遊ぶというチャレンジ
3月20日からはじまった展示。
これまでのように、作品をつくって展示する。
ということだけじゃなくて、今回は
かなり「お金」を意識して進めてきました。
自分の好きなことだからこそ、
健全に続けて生活していきたい!
そう思えば思うほど、
お金がガソリンであるという感覚が
ひしひしと身に迫ってきまして。
自分のポンコツ単葉飛行機が
ブルブルとオイルをまき散らしながら、
なんとか低空飛行で飛んでいく
というイメージを
いつも思い浮かべています。
*
なので、お金に対して憎き敵みたいな
気持ちでいたのですが、
あるときふと、いつも作品を作るときにする
たのしい創意工夫を
お金を生み出すことにも使ってみたら、
もしかしたら、お金と付き合うことも
楽しめるのかもしれない。
どうせ付き合うお金なんだから、
楽しく仲良くやっていきたいではないか。
*
そういう気持ちで、
展示の計画をスタートしました。
まずは展示するための資金をどうやって
用意するか…と。
計算すると余裕で20万くらいはかかるんです。
これまでの慣例として、
「稼ぐのはクライアントワークで、
自分発信の表現は赤字もいとわない」
みたいな刷り込みがあったんです。
ただ、自分発信の表現を
ちゃんと稼げる仕事にしたいというのが
今回の目標なので、展示準備で働いた分の金額は
利益として残したい。。
*
そのためにまず、できるだけ
たくさんの仲間を集めたい、と思い
「#えがおずかん」というタグを作って
投稿してくれた方の写真をできるだけ多く
そして無料で描かせていただくという企画を
はじめました。
展示名もえがおずかん、にして
その絵を1冊にまとめて絵本にしよう!と。
描かせていただくことで、
たくさんの方を企画に巻き込んで
仲間になってもらおうということを
3か月くらい続けました。
絵本の内容は、これまで長年「描きたい」と
思っていたテーマがあったので、
それがパズルのピースのように
「えがおずかん」にはまって!
さながら灯明がさした気分。
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以降たくさん絵を描くことになるんですけど、
描くのは絵本に載せる絵だけじゃないんです。
・企画に参加してもらうのも、
展示自体のことをお知らせしていくうえでも、
なんか面白そうだな、と
思ってもらえることが大事なんですけど、
そのために告知の絵を描いてデザインしたり…
・資金を集めるうえで、
応援をいただくという形をとりつつも、
応援していただきやすくするために
グッズも作って展示前に販売するのですが…
できるだけ多くの方の気持ちを動かすための
絵作りをかなり意識して取り組んでいました。
普段、ご依頼を受けて絵を描くときは、
ご依頼いただいた会社さんに満足してもらう
ところで終了していたのですが、
実際にはその先でどういう効果があったのか、
というところが本質なわけで。
自分の絵を通して、どれだけの人が
動いてくれるのか、
どれだけの力を自分は持てるんだろう、
失敗するのも、うまくいくのも、
全部じぶんの責任でやっていると
そのあたりの実感を痛いほど感じながら
形にしていきました。
これは本当にどんな勉強よりも、
勉強になっています。
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結果として、#えがおずかんには1000件を
超える投稿をいただき、
応援も、目標としていた1.7倍くらいの
金額として集めることができ、
無事展示を開催することができました。
これからの目標は
展示の中でもちゃんと稼ぐこと。
そのためにイベントをたくさん作り、
ある程度高額な商品も用意して、
挑んでおります。
最初に集めた応援の金額を
減らすことなく、展示を終えたい。
すると、一度展示に使ったお金が
また次に面白いことをする資金として
生まれ変わるんです。
うわー、次なにしよう!
いまからワクワクがとまりません。
2023/04/03