ことばの実験室 更新2019/7/15

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何で読んだか忘れたけど、
ある小説で「平均」について
書かれていたのを思い出した。

たとえば、動物園の
混み具合の平均について
小説の登場人物が、
ぼんやりと考えている。

動物園に来る人って、
平日ならいつ来ても
このくらいの混み具合だよなあ。
たまたまこの日に偏って
どっと来るとか、
たまたまだれも来ない日が
あるとか、ないんだよなあ。
…と。

もちろん特別なイベントが
あったり、
休日になれば話は別だが。

そういうのって、
動物園に限らずいろいろあるよな。
施設が人数制限しているでもなし、
客が口裏合わせてるわけでも
ないのに、
大体日々同じくらいの人数。

同じような話としては、
小学校の頃、クラスに一人は
太っていた子がいた。
とか、
やたらと恐竜や昆虫に詳しい
「はかせ」とあだ名をつけられる
ような子がいたとか。

大体割合のバランスが平均的。

全員が「はかせ」みたいな子
だったりするクラスや、
ほぼ全員が太ってる子ばかりの
クラスがあっても
よさそうなものだけど…。

ちょうどよくバランスが
整えられている。

あれは不思議だよなと思う。

それとは全く関係ないけど、
不思議だなと思うことをもう一つ。

ぼく自身、
「キャッチボールが比較的得意」
と自称しているだけに、
下手な人の投げ方を見ると
不思議に思えてならない。

右手と左手が一緒に動いて
歩いているみたいな…
不自然極まりないフォーム。

むしろ、よくあんな投げ方が
できるよなあ。
と思うくらい。

つまり、キャッチボール初心者の
気持ちを忘れている。

そんなぼくが、
下手な頃の思い出を取り戻すための
ごく簡単な方法がある。

それは、利き手と反対の左手で
投げてみること。

すると、あら不思議。
ものの見事に、初心者投げが
できてしまった。。

そのとき、あ!と
思いあたることがあった。

RPGをやったことある人は
分かると思うけど、
主人公のレベルだけを頼りにして
他のパーティのレベルを
全然あげられずに最後の方まで
来てしまうという
バカプレイを思い出してしまう。

左手の経験値よ…と
情けない気持ちと
感動が同時に湧いてくる。

ちなみに、レベルを上げられない
魔法使い系のキャラなんかは、
体力も攻撃力も防御力もないので、
すぐに死にがち=レベル上がらない…
なのだけど、
回復や強化系のサブ魔法だけは
やたらと得意だったりする。

左手よ、お前はどんな
サブ魔法が使えるのだ。
と心で問いかけてみる。

すると、左手は
おもむろに答える。

「カッターで切るときに
定規を抑える、というスキルに
関しては、
右手よりも圧倒的に上だ。」

と。それから、

「食器を洗う時、
洗剤で手が滑らないように
食器をもつスキルは
誰にも負けない。」


左手のマイナーなポテンシャルに
これからも注目していきたいと
思っている。

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