逆転一発
こないだ、知り合いのおばさんに会ったとき
ものすごいことを言われました。
このおばさんというのは
かなりなお年を召していらっしゃるのですが、
剛健というか、敏腕というか、
とにかくびっくりするくらい
はつらつとしている。
もう少し若い頃は、
なんとかという短歌の結社を
主催していたりもしたらしい。
＊
ぼくは近況を話しながら、
自分みたいに好きなことを
やっているってのは肩身が狭い、
というようなことを言うと
突然、目の色変えて膝をぱしんと叩いた。
「そういう、レールに乗らないとダメだ、
みたいな観念は、もうそろそろ
終わりになさい！」
という。
えっ、と思いながらも
次のひと言を待つ。
「あんたらの世代ってのはね、
ちゃんと勉強して、
働きに就いて、所帯を持って、
っていうものが
あるべき唯一の正しさだと
刷り込まれてるんだね。」
ぼくは身を半分のけ反りながらも、
聞き入る。
「ついてないって思うときこそ、
この一球を死にもの狂いでたたいて、
勝負を逆転させようってのが、
スポーツの発想なんだ。」
「オカルト的な迷信は一切捨てること。」
そして最後に「逆転一発！」
なんだか、ものすごい迫力。。
あれ、でも普通は「一発逆転」って
言うんだけどな、
けど反転させると妙なリアリティがある…
とか思いながら、
そうか、まだ僕にはバッターボックスに
立つチャンスはあるんだ。
と希望が湧いてきました。
＊
あ、そうです、９月２１日から始まる
ブックフェアのDMできました。
Kiteというグループの名義で出店します。
詳細は、イメージを拡大してみて下さい。
お待ちしております。
2012/09/03
