worksは8/24に更新しました.

退化したひらがな


既視感にあふれたひらがなを、一歩退化させて書いたもの。
 
もともとひらがなは漢字の崩し字。その漢字の「部首の区切り」を参考にしてひらがなに対応させた。
ほとんど透明のように意識されなくなったひらがなに、「もとは漢字」という意識をあててみたかった。

 
 
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退化したひらがな

トップイメージのこと。
 

 
ひらがなは漢字が崩れて出来た文字。
だから、ひらがなの原型は
漢字にあるのだといいます。
 

 
どの漢字からひらがなになっているかは
諸説あって(というか、
どれも間違えではないのかもしれない)
「て」が「手」だったり「天」だったりするし
「ぬ」が「怒」だったり「奴」だったりする。
 
それがじっさいどういう経緯で
ひらがなになったんだろう。
縦書きで簡略化して書いているうちに
生まれたのか、
あるときにこれを「ひらがな」とする
と決められたのか。
 
とにかく漢字の部首や細かい区切れが
いっぽんの線に略されて出来ている。
それで、ひらがなが出来あがっている。
出来あがってしまっている。
 
出来あがってしまったばっかりに、
もう、ひらがなが透明化してしまっている。
見ているようで見ていない。
 
で、ひらがなを漢字っぽく書いてみた
というわけです。
 

 
トップページの文字は
 
「こけしの
あたま
まるで
あきの
めいげつ」
 
と書いている。
 
これ、ひらがなを書いているんだけど、
漢字のように部分ごとに区切って
書いていると、
略しているようで、略していないようで、
しかも変な記号みたいになって、
なんだか、おもしろい。
 

 
文字の変化(進化?)って
手書きによって生まれている。
でもパソコン、ケータイで
手書きすることがあまりなくなった。
 
こうなると、もうこれ以後の文字の
変化ってのは歴史的に無くなるのでは。
と思う。
 
そう思って、ここであえて
進化ではなく、退化させてみよう、と
やってみたわけです。
 

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