worksは8/24に更新しました.

神さま!

日本のもとシリーズ「神さま」を
本屋でみつけた。
 
中沢新一という名は
聞き慣れた名前だったので、
立ち読みしたら面白かった。
 
買ってじっくり読めばよかったと後悔。
内容をぼんやりとしか思い出せない。
でも、大体こんな内容。
 
縄文時代には、
スーパーもないしコンビニもない。
食べ物を得るには自分たちで狩りに
いかなければならない。
 
月夜の時計台155
 
鹿を仕留めた時に、
ヤリを刺した首からどくどくと
血があふれる。
家で待つ子供や女たちのために
捕らえたという嬉しさと、
怖さ、申し訳なさを感じるのだ
という。
 
命を頂戴して自分たちが生きて
いけるという感謝と畏敬の念こそが
神さまの始まりであった。
 
自然は自分たちよりも、
圧倒的に大きなものだという
ことを現在よりも直に体感していた
時代なのだろうな。
 
畏敬の念の数だけ、神さまはいる。
だから神さまはそこらじゅうにいる。
木も石も山も川もみんな神さま。
 

 
前に神社でお参りするときに
ぎこちなくなる
と書いたけれど、
それが悪いことかどうか、
なかなか容易には言えない。
 
獲物を狩りに出て、
動物を殺し、血まみれになって
肉を割かなくても、
コンビニでお金を払って
おにぎりが食べられる。
 
感謝はお金を払うことによって
摩耗されて、
果たして私は誰に命を
頂戴しているのか
分からなくなる。
 
けれど、これを簡単には
批判できない気がする。
 
自分もそういう恩恵を
当たり前のように
受けている一人だし。
もう完全に手遅れだという
気もする。
 

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