worksは8/24に更新しました.

愛しの地域

業務的に時間を拘束されていると、
一瞬だけ「どこかに行きたいな」
という気分がもたげてくる。
 
それも、はっきりと場所が
思い浮かんでくる。
 
ともすると、
その場所に行ってきた、という
気分ですらあったりします。
 
あれはなんでしょう。
凝縮された幸福な居場所感を、
瞬間的に味わっているようです。
 

 
逃避作用だろうかと思う。
一定時間ある場所に閉じ込められていると
頭がぼーっとしてきて、
脳波的(よく分からない)なものが
ゆるやかに下り坂を辿っていき、
次第に思考停止に陥ってしまう。
 
その神経系による防止策として、
脳内から快感を促す液体(あるいは
電気信号)を流し出し、
一時的に意識を上昇させようと
しているのではないか。
 
いずれにせよ、
どこか理想の場所に降り立った
幸福感が、瞬間的に体中に漲っていく。
 

 
それは大概、
地元の狭山丘陵のあたり。
あそこは自然がたっぷりだけど、
本格的な山や森というほどは奥深くない。
というところが親しみを持てる。
 
あの幸福な場所感覚は
すぐに消えてしまうのだけど
どうにかして表現に投影したい。
と強く思います。
 
ビアトリクス・ポターや
モーリス・センダックの絵本を
手にとって読んでいると、
似た感覚が蘇ってくる。
 
憧れます。
 

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