worksは8/24に更新しました.

子どもの本への傾倒

ここ最近で読んだ本を挙げると、
自分の趣向がどんどん傾きつつあることが
よくわかってしまう。
 
ブラッドベリ「さよなら僕の夏」。
少年たちの大人になることへの
発見と驚きと反抗。
カラフルでワンダーな文章が魅力的。
 
これは「たんぽぽのお酒」の続編。
なんと55年後に出版されたのだそうな。
 
ソーニャ・ハーネット「銀のロバ」。
盲目の脱走兵が森の中で倒れているのを
二人の少女が見つける。
兵隊さんが語る4つの話を中心にして
展開していく物語。
 
ムラースコヴァ
「泣かないで毒きのこちゃん」。
森に住む猟師のむすめカテジナの話。
森の生き物たちと活き活きと会話する。
 
ベット084
 
ミス・リード「村の学校」。
イギリスの田舎町フェアエーカーの
小学校の暮らしぶりを描いた話。
生活のための設備水準は低いけれど、
そのなかで丁寧に清潔にして暮らそう、
という意志が読んでとても快い。
 
中川季枝子、山脇百合子
「森おばけ」。
「いやいやえん」のコンビ。
森おばけが町の小学校一年一組に
引っ越して暮らしだすという話。
 
A.A.ミルン、E.H.シェパード
「When we were very young」。
クマのプーさんのコンビが出した
初めての童話詩集。
 

 
これらを省みてみると、
あきらかに子供を中心とした本
であることがわかります。
 
なにを求めているんだろう。
と思ってしまう。
 
経験を積んでいくに従って澱となって
溜まっていく負債みたいなものが
ほとんどゼロに近いと感じるからか。
 
自分が暮すことのできない場所に
暮らしていて、
今の自分では到底
出来そうもないことをしていて…
そういう失ってきた可能性を
本の中で発散しているという感じ。
 
うーん。
 
これらをどんなふうに
消化していけるのか、注意しながら
読もうと思います。
 

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