worksは8/24に更新しました.

夢にうってつけな人

最近、夢を見ることが多い。

起きてすぐにするのは、
顔を洗いながら、
さっきまで見ていた夢を
思い出して浸ること。

この時間がここちよい。

テーマパークのことを
夢の国といったりするけど、
寝ているときに見る夢も
ぼくにとっては、
テーマパークみたいなもの。

いろんな非常識が
当たり前に起きる。

キャンプにきている夢。

小さいテントの中が
雨漏りして困っていたら、
急に空間が広くなって
雨漏りもなく、
ぽかぽかお風呂上りのような
いい気分になっていた、
とか。

おだんご頭の女の子
(4段のおだんご頭)が、
髪の毛が緑だったかと思うと、
蛍光ピンクに変色しながら、
「あんた、あたしのこと覚えてる?」
と聞いてくる。

「だれでしたっけ…?」と
戸惑っていると
「ほら、こないだ
フットボールで同じチームだった
じゃないの」という。
まじで身に覚えがなくて、
どうしようと思ったり。

居酒屋にふらっと
立ち寄ったらなぜか
お客さんのオーダーを聞くことになって
3つ聞いたのは覚えているんだけど、
たしかそのうちのひとつは「遠藤」
だったような。
遠藤ってなんだ?人の名前か?

それを店員さんに
大きな声で伝えたら、
苦笑された。

「そんなの大声で言われたって、
こっちだって覚えられないよ」と。

そのとたんに、ぼくも
もうオーダーの3つが思い出せなくて、
こういうときはしっかりメモしないと
と反省する。

そのあと、ステンレスの大皿に
いっぱいのごまだんごを配膳しろと
言われて、
何回かこぼしそうになりながら、
なんとかお客さんに運びおおせる。

ここで、とても残念なのが、
伝えきれない部分が多いということ。

「キャンプ場で」とか、
「居酒屋で」とかって言っても
いまみなさんやぼくの頭に浮かぶ
ような場所ではなくて、
もっとヘンで、奇妙な居場所感。

いい言い方じゃないけど、
トリップ感というか。
まったく別の世界へ瞬間的に
旅行してきたかのような。

夢の中の世界は、日常の暮らしとは
完全に違う。
自分も、同じ自分ではないかもしれない。

でも目が覚めると、
「いつもの自分」にもどっている。

こんなに律儀におなじ自分に
戻らなくたっていいのになあ。
と毎回思うくらい。

夢は現実の自分の反映だと言われるし、
夢分析などもネットで検索すると
山ほど出てくる。

しかし、
ぼくは、そうではないんじゃないか
って思う。
寝ている時間は無意識。
起きている現実が意識。
(起きていても無意識でいることも
考慮すれば)
その割合いは、
同じか、無意識の方が多いでしょ。

夢に浸っていると、
意識(現実)こそ自分の表側だ、
と思っていることがばかばかしい。

ずっと同じ自分でいると
思っている方が
不自然なんじゃないかと。

夢の中のように、常に
自分自身が変形して
とめどがない感じこそが、
本来的なのではと。

そう思うぼくは、夢の中の方が
向いていると思う。

そんな視点で、最近
無思想の発見」養老 孟司(ちくま新書)を
読んでいます。

この本をもうちょっとちゃんと
読んだら、また作文を書くつもり。

…と書いて、
そうしない可能性が高いのが、
このぼく、
夢にうってつけなタイプです。

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