worksは8/24に更新しました.

因果関係こそ

ぼくの住んでいる場所は比較的
木が多く生えている丘陵地帯なので、
朝や夕暮れになると、たまーに
うっすら霧がたちこめる。
 
何年か前、なぜだか早朝に
ぱっちり目覚めてしまって、
ふらふら外に出たことがありました。
 
ぼんやり靄がでていて、
どことなく鬱蒼とミステリアス。
そのまま丘陵公園にのぼっていくと、
なんと水が流れていた。
 
いつもは、ただの坂道なのに、
小川みたいに豊富に水が流れている。
昨日雨なんか全然降ってないのに、
とおどろいて感動した。
そこら中に湧き水が出ていたのだ。
 
霧の女の子259
 
こういう夢みたいな出来事にも、
実際には根拠がある。
 
根拠というか、
なるべくしてなった因果関係がある。
 
前日に雨が降った降らないという
直接的な前後関係ではなく、
何ヶ月も前から仕込まれてきた
要因がなにかしらあって、
それらがすべて自然界の規則に沿って
うごめいて、いま目の前に現れている。
 
よく知らないし、
人が感知できない領域もあるだろうけど、
どの出来事にも必ず因果関係がある。
 
そう思うと、それだけで、わくわくする。
 

 
全く関係ない話かもしれないけど
さくらももこの『たいのおかしら』という
エッセイのあとがきで、
タイトルについて書いてあった。
 
シリーズもので『もものかんづめ』、
『さるのこしかけ』ときて、この三冊目は
なんと名付けようか、という。
 
「○○の○○○○」としたいが、
『ブタのなわとび』等という意味のない
ものではダメなのだ。
意味を持つ名詞を示し、
そのような名前の物が実在する、
何かおめでたいもの。
という条件を要したと書いている。
 
「たいのおかしら」なんて、
突飛なタイトルに思えるけど、
やはりここにも、
意外な裏付けがあったのだ。
 
過去の偉人たちが創りあげてきた
どの突飛な面白さにも、
因果関係という含蓄があることだろう。

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