worksは8/24に更新しました.

加工アプリ的な似顔絵

似顔絵を描くとき、
毎回悩みどころがありまして。

それが、似る似ないというところ。

あんまり大げさなデフォルメ感を
誇張したくないし、

似せようと思って
写真のようなリアルなタッチになって
しまうのも、
なんかちがうなあと思うんです。

そもそも、
絵を描こうと思って人を見るときと
日常で人を見るときとで、
見方が変わるような気がしていまして。

絵を描こうとすると
顔の中に、描ける線をとことん
探しちゃいがちなんです。

ほうれい線とか、鼻の下の線とか、
きわどい二重とか、鼻のすじとか。

そこで、ハッと思うんです。

その人の顔を、頭のなかで
思い浮かべたときに、
本当にそんな細かい線たちが
印象に残っていたっけ?と。

そして、改めて
自分の描いた絵をみて愕然。
想像していた(もしくは実物)よりも、
か、かわいくない…じゃん。

ふつうに人を見ているときって、
実はかなり無意識のうちに
デフォルメして見ている気がするんです。

見たいところだけ見て、
そうでもないところは見ていない。

たしかに、その人にはうっすら
ほうれい線らしきものはあるにはあるけど、
実際には気が付いていないことが多い
思います。

そんなわけで、ぼくは余計なところは
描かないようにしています。。

ぱっと見の印象を大切にしたいなと
思ってのことなのだけど、

ところが、今度は
似ていないんじゃないか、という
疑念がわいてきます。

そんなとき、
でもさあ…と自分のなかの悪魔が
ささやきます。

ほら、人って加工アプリで
自分の顔の一部をけしたり、足したり、
かわいく変化させているわけでしょ。

いろんな自分になれる願望が
それぞれに人にはあるんだよ。

そのひとつとして、
似顔絵だってそう考えたって
いいじゃない。

ディズニー風とか、
ジブリ風の顔になれる
フィルターがあるみたいに、
「描き手の思うかわいさ」という
フィルターだとおもえば…

似せることに固執する必要ないよ。

…そ、そうかな、
じゃあ、そういうことで。
と自分の中の天使がなんとなく
言い負かされてしまっている
今日この頃です。

 

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