worksは8/24に更新しました.

先の手を読む

ここ最近は二歩の活動が主になって
きました。
 
二歩は幸運だと二人で話したりしますが
本当にそうで、
今年に入ってからいろいろなイベント、
ワークショップやお仕事としても、
メディアの中で表現を考える機会もあり、
ありがたい日々なのです。
 
いろんな方々の手によって、
下の絵の女の子のようによいしょっと
持ち上げられたような状態です。
多くの方の協力でいろんなチャンスや
発表の場を頂けています。
感謝は尽きません。
 
宙ぶらりん150
 
ぼくらは欲張りなので、それ以外でも
やりたいことがある。
しかし、気がゆるんでしまうと、つい
目の前のことで手一杯になってしまう。
それは不安なことです。ぼんやりとした
学生みたいに淡々と課題を
こなすだけのような気持ち。
これはまずいぞ、と思うわけです。
 

 
そんな時に本屋で、棋士の
羽生善治さんや森内俊之さんらを
撮影した写真集をみて、
久々に胸が騒いだような気がしました。
 
あのぞっとするくらい真剣なまなざし。
日常からは想像もつかない集中力が
発揮されているのだろうと思いました。
プロ棋士は対局で十手以上も先を
読んでいるそうです。
その時、今のぼくは1手先しか見ずに
行動しているなあ、と思えたのです。
 

 
小学校の頃、将棋クラブに入っていた
こともあって、なんとなく思い立って
「詰め将棋」をやりはじめました。
 
面白いのは、どう手を考えても
なかなか詰まなかったのに、
ある予想外の一手をきっかけに
答えが出るところです。
 
死路に思えたところが
意外な駒によって俄然活きてくる。
 
それは幾通りの打ち手を予想して
何手か先を読んでは失敗し、
それを繰り替えしていくうちに
はじめて見つかる活路です。
 
詰め将棋というゲームの中だけでなく
現実でも予想外のある一手がなにかの
決め手になることがある。
 
でも現実世界には、
不確定要素が多すぎるので
はっきりとは言えないけど、
目標を決めて、そこに到達するまでに
どんな手を打てば効果的か、
じっくり時間をかけて考えることが
重要なのだという気持ちが、
もたげてきました。

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