worksは8/24に更新しました.

ママ、みて!

よく行く本屋の絵本売り場には、
小さい子が座って
本を読んだり遊んだりできる
ちょっとしたスペースがある。
 
電子音が鳴る絵本から流れる
ぴこぴこした音や、
小さな女の子が朗読する声、
その後をたどたどしく真似る
もっと小さな妹…。
 
その中でひときわ耳にするフレーズが
あります。
 
もてあまし213
 
「みておかあさん、これ
ここにせつぞくするとはっしんするんだよ」
「ママみて、ほら、これ、
あたしとおなじおようふく」
「ねえみてママ!」
「みてよおかあさん!」
 

 
この「みてよママ!」のときの彼らの
熱心さといったらないのだけど、
大体のおかあさんの反応は
「もうすぐ時間だからね。」とか
「はい、もういくよ。」とか一刀両断。
 
お母さん方にしてみたら、
もう飽きるくらい聞いた台詞だし、
まともにとりあっていたら
生活が破綻するということくらい
よく分かっているんだろう。
 
でも母親の都合をよく知らない
ぼくとしては、
もっとちゃんと構ってあげればいいのに
と思ってしまう。
 

 
この「みてよ!」という気持ちは
facebookなんかでは至るところにある。
 
いいね!をたくさんもらってる人って
すごいなあ、と思うけど、
本当は、いいねを押す人の方が
偉いんだよなと思えてくる。
 
語弊があったら失礼かもしれないけど、
ちゃんと構ってあげている!
と思えてきてしまう。
 
あの時、母親に
「もう行くよ」と言われていた子どもたちが、
facebook上で報われた、というようなね。
 

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