ことばのロボットいろはちゃん 更新2020/8/5

電車は忙しくない

なにをもって「忙しい」とするか、
というのは、人それぞれ。

宇野千代さんのエッセイに、
こんなことが書いてありました。

知人を、お医者さんに診てもらおうと
頼んだときに、
お医者さんのスケジュール帳が
びっしりと書き込まれていて、
こんなに忙しい方に頼むのは
申し訳ないと思って、そう伝えると
お医者さんがこういったのです。

「予定を立てておけば、
忙しくないものです」と。

電車が一日に何本も
せわしなく運行しているのに、
絶対にぶつからないのと同じように、
その通りにこなすことができるなら、
それは忙しいとは思わない、と。

そうかあ。
やることがたくさんあっても、
それが、自分の予定した通りに
すべて完了チェックをつけることが
できたら、
それは忙しいとは言わない。

ぼくも、ひと月ごとに予定表を作り
それをもとに、
毎朝、一日の予定を改めて書き起こし、
昨日は実際どう行動したかを
書き留める手帳があります。

こういうのを数年間やっていると、
自分の可能な範囲というが
大体見えてくるんです。

これ以上予定を入れたら、
無理だなと。

なので、ここで空白の30分を
必ず入れること、とか、
昼寝しても、散歩しても、
本を読んでもいいという自由時間を
必ず60分以上は入れるとか。

時間と時間の間に
クッションのような柔らかい予定を
前提の必須条件としていれることで
気持ちに余裕が生まれるんです。

一日に自分のできる量は
決まっているので、
それを上回って予定を入れると
あれも、これも「ちゃんとできなかった」
と後悔だけがのこる。

だったら、
はじめから、そんなものは
予定に入れない方がいい。

自分が実際に十分に活き活きと
動ける可動領域を把握していればこそ
スケジュールはまともに立てられる。

予定を完遂するのに肝心なのは、
上手に「切り上げる」こと。

ここで予定していた
作文を書く時間(30分)の
タイマーが鳴ったので、
切り上げることにします。

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