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移住民族たち

ケストナー「飛ぶ教室」のまえがきは、
それだけで十分なくらい面白い。
 
おおよそ内容はこんなもの。
 
…ずっと書きそびれていた
クリスマス物語を
母親にせかされて、どうしても
書き上げなければならなくなった。
それも夏の間中に!
 
すぐに列車に乗って
遠くに万年雪が見える湖のほとりに
腰を据えることにしたのでした…。
 
実際に「飛ぶ教室」を
湖のほとりにある
「広い草原の真ん中のベンチ」で
書いたかどうかは分からないけど、
どこで書けば、いちばん
精神的に効果的なのか、という
思考が働いていることは確か。
 
水草の泡241
 
なにかを作ろうとか
考えようとか、モチベーションを
高めるためには
自分をどういう状況におくのが
最上なのだろう、と僕もよく思う。
 
雨が上がった次の朝みたいに
さわやかで気もち良くて
胸がときめくような町の
カフェテラスだったら、とか。
 
川沿いに家やお店が密集した
中国のにぎやかな小舟を
眺めながら、とか。
 
ディズニーシーにある
ハリボテの民家の一室を
間借りできたら、とか。
 
もはや、
自分でもよくわからない。
 
要するにやらなきゃってときに
決まってやる気が出ない、
ということなんです。
 
そうなると、いま自分が
何処にいれば最も意欲が湧くか
と想像でぐるぐる場所を巡っていく。
 
村上春樹も小説をいろんな外国で
書いているという。
彼の著書「使いみちのない風景」にも
こんな一節が出てくる。
 
「だから僕の略歴にはおそらく
「趣味は定期的な引っ越し」と
書かれるべきなのだ。」
 
どんな場所に腰を据えれば
よい収穫が得られるか。
と、想像を巡らす。
 
移住民族的な気質が
精神的に備わっているのかなあ。
収穫のあらんことを。

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