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永遠性

眠りがとまらない。
起き上がって、
やらなくてはいけない事があるのに。
 
しかし、気がつくと布団の上に
寝そべっている。
 
だんだんカラダが麻痺してきて、
横にならないと
落ち着かなくなる。
これは中毒症状ではないか。
けっこう不味いのでは。
 

 
前から、一つの欲望に
浸りきりたい、
という理想を持っていた。
それは半分は好奇心でも
あるかもしれない。
 
時間を心向くままに
使えるようになった今、
それを実践してみたくなったのだ。
と思う。
 
昼間なのにカーテンを閉めて、
まっくらにして、
薄明かりの中で本を読む。
そしてだんだん眠くなる。
 
仰向けになり目を閉じる。
 

 
そんなとき遠いエジプトで
未だ発見されていない
ミイラの女王などを思う。
 
何千年と、地下深い暗やみの、
重たい石で出来た柩の、
ぐるぐる巻きにされた
包帯の下で、
幽かに光りつづける
宝石のような青い瞳が、今なお
ゆらめいているのを想像して、
うっとりとする。
 
そういう永遠的なものを
美しいと思ってしまう。
 

 
あ、そうだ、と思う。
この眠りからさめたら、
銭湯にいこう。
そしてラーメン屋に行く。
 
なぜなら、
湯舟の泡のぶくぶくや
途切れる事なくあふれる湯気、
だしっぱなしのお湯、
これらも永遠的なものの象徴として
ぼくを喜ばせるから。
 
「やることを早く片付けなさい」と
天からの声が聞こえてきますが、
一生懸命聞こえないフリをしています。
 

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