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未開拓時代

生まれてからずっと
東京に住んでいるけれど、すべての地名を
知っているというわけではない。
 
むしろ知らないことばかり。
 
つい最近まで、ぼくは
広尾という場所を知らなかった。
 
「2日も同じ服を着るなんておしゃれの
ニューウェーブね」と言われたのを、
ずっと褒め言葉だと勘違いしていた
ぼくが広尾を知らなかったのも
もっともであるが、
はじめて訪れた時は驚いた。
 

 
六本木から歩いて
迷子になっているうち広尾に
辿り着いた。
そこには、名前からして素敵な
「有栖川宮記念公園」という公園があり、
向かいにはオープンテラスのカフェ。
そこで赤い色の新聞紙を読んでいる男性。
ちいさい犬を抱えている女性。
みんな外人だ。かっこいい。いい匂いがする。
聞き慣れない言葉が楽しげに笑っている。
 
店先の植木ではビジンのお姉さんが
ポーズをとっている。撮影会だ。
 
さながら新大陸発見。
こんなすてきな場所があったとは。
 
いままでの自分の行動範囲の狭さを
嘆いたものでした。
 

 
もっといえば、
自分の住んでいる地区にだって、
まだ足の踏み入れた場所のない
ところがあるはずなんだ。
 
「行ったことのない近所」って、
どこにあるんだろう。
どこが入り口なんだろう。
 
「ここから先って行ったことない」
という奇妙な境界線の前に立ってみたい。
と思って、わざと迷ったりすることもある。
 
行ったことない場所、ってそれだけで
魅力的に見えます。
「知らないところ」は尽きない。
未開拓時代だ。と思ってどきどきする。

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