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ことばの実験室 更新2019/4/23

普通じゃないあなたへ

発達支援を行っている施設で、
たまにワークショップのクラスを
させて頂く事があるんだけど、
毎回、その時の子どもたちの様子が
印象にのこる。

彼ら、彼女らは、
非常に高い才能があり、
自分のペースをしっかりもっている。

自分のペースというのは、
いいように働くこともあれば、
そうでないこともある。

普通の人が暗黙の了解で従っている
ルールみたいなものを、
戸惑いと感じたり、
今の自分の時間の流れ方、
自分の感覚を信頼して動いている。

そういう子たちをみて、
つくづく僕が感じるのは、
その子たちが変、ではなく、
当然だと思う。
擁護するという意味ではなくて、
自分も同じという意味で。

施設へくると、靴を脱いで、
荷物を指定のかごへ入れて、
上着を掛けて、大人に挨拶をし、
家族とさよならして、
クラスに臨む…という流れがある。

でも、最初はどうしたらいいか、
わからない。という子もいる。

これって、
ぼくが美容室に行ったときと同じ。
順番待ちして、名前を呼ばれると、
まずは、隅の椅子に座って
カウンセリングする。

それが済んで、さあ切ってくれ、
という態度でいると、
「あれ?」っと店員さんに見つめられる。
「あ、この紙をもって、あちらで
もう少しお待ちください。」

「紙をどうするって?」と
内心思いながら、
「あちら」へ行こうとするが、
あちらってどちらだっけ?

こういう体験が、通所する子たちと
重なるんだよなあ。

最初から集団の「暗黙の了解」を
分かる人なんていない。
察しのいい人もいるんだけど、
そうでない人の気持ちの方がよくわかる。

発達支援の施設に話を戻すけど、
クラスの間、内容に興味のない子は、
唐突に離脱し、一人で歌いながら、
部屋の隅で一人遊びをする。
なんてこともある。

これも当たり前じゃん、とぼくは思う。

ぼく自身大学生の時は、
学校が退屈すぎるから、さぼって
橋本駅からバスで少しのとこにある
川に行ったり、はたまた
八王子の山を散歩しまくっていた。

それ、今でもやる。
フリーランスの特権だよなと思って。

最初の美容室の話もそうだし、
平日は仕事をしているのが普通だ、
みたいな事も、
みんなが同じ観念で生きなければ、
というような空気感がいまだにある。

普通のこと(暗黙の了解)が持っている
「~でなければならん」って
普通じゃないんだよ実は。
と思ってみることが、
けっこう重要だよな。と思う。

それから、普通じゃない=障害
っていうのは、最悪だな。
遠回しの村八分をされたような
感覚じゃない?

普通じゃないって、才能だよね。
「援助を受ける」じゃなくて
「選ばれし特待生」として扱ってほしいね。

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