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今回の実験「あたらしいロゴをかおもじサインにしてみました」

意外な道しるべ

直線って、2つの点があれば
成り立つ、という。
 
大きい白い紙に、
長い線を引いたり
紙を切ったりするときも、
2点を決めて定規を置けばいい。
 
それが、自分が持っている
60センチ定規に収まる長さなら
2点を定めればキレイに切れる。
 
だけど、60センチを超えるような
たとえば、全紙サイズなんかを
小さくカットしたいとき、
定規の足りない部分から
とたんに道しるべを失って
ふわふわした線(及びカット)に
なってしまう。
 
そんな、もどかしい経験が
幾度かある。
 

 
そんなとき、こんな小説を
思い出す。
(ちょっと話は変わるけど)
フラットランド」という
変な小説。
 
ふつうの世界に住む主人公が、
なんと2次元の世界に迷い込んでしまう、
という話。
 
2次元の世界から、
地面を通過する球体(ボール)を
観察した描写が面白い。
 
突然小さな点が現れたかと思うと
それが円となって
次第に大きくなり、
そうかと思うと、
ある時点から小さくなって
やがて消えていく。
 
とか、ほかにも、
 
ジェットコースターの
コースの影が地面に落ちると、
複雑に絡み合っているように
見えるけど、
実際のコースは
重なることはない。
 
こういう、平面からの視点が
描かれていて、面白い。
 

 
話を戻して、直線を引く時。
そんな「フラットランド」的な視点が
頭をよぎる。
 
平面の住人なら、定規なしでも
迷うことなく線をたどる方法がある。
 

 
まず、2つの点を決めて、
その2つが重なって見える地点に
立つ。
 
そして、点の方向に
線を引きながら歩いていく。
注意すべきことは、常に2点が
重なっている状態を保つこと。
 
すると、まっすぐの線を
引くことができる…
ということを時々妄想していた。
 

 
実は下関にある関門海峡に
その仕組みが実用されてるらしい。
 
本州と九州を隔てる
狭い海峡なのだけど、
一日の船が通る数がものすごく多い。
 
「交通の整理のために、
水の上に道路を作りたい…でも…」
という問題を解決したのが、
先ほどの平面を直線に歩く術。
 
その道しるべである2つの点として
導灯という灯台
数か所に建てられた。
この灯台が重なるように
進行方向を定めると、水の上に
整理された交通が出来上がる。
 
太陽や月や星を、航路の目印に
していた時代と近しいような気もする。。

 
空間の作用を、コンテンツとして
意識的に取り入れた「箱絵本」なるものを
構想しているけど、
この関門海峡の導灯の仕組みは
なにか使えそうな気がする。。
 

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