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今回の実験「あたらしいロゴをかおもじサインにしてみました」

宝物としての時間

よりたくさんの人々を裕福にしよう、
という考えや実践が
現代の生活の基盤となっている。
 
その実現のために
時間の効率化が図られている。
予断を許さない、
絶え間ない業務を求められる。
 
働いている人は、
どんな人だって忙しくてたまらない。
 
本当に自分のやりたいこととは
違うかもしれないけれど、
生活のために、と思う人はなおさら。
 
一部の人が裕福であればいいのではない、
全員が平等に、という無茶な発想が
生活の水準と需要の水準を上げている。
もう後戻りできないところまで
来てしまっている。
 

 
ところでピーターラビットの
作者であるビアトリクス•ポターは、
20代の頃からキノコの研究に
打ち込んでいた。
 
彼女は、チャールズ・マッキントッシュ
というキノコ学者のおじさんに影響を
受けたそうです。
 
彼はスコットランドで
郵便配達をしながら、
その道すがらで自然観察をして
研究を重ねていたといいます。
 

 
え、仕事の途中で自然観察?
そんな余裕があったのか、と思う。
 
こんなことを言っては
失礼かもしれないけれど、当時は
そんなにたくさんの配達が
なかったのかもしれない。
 
時間指定なんてのもないから、
ちょっと遅れてたとしても、
構わなかったのかもしれない。
 
送る方も、受け取る方も、
配達する人も、ちょうど良い具合に
ルーズで、それでバランスがとれて
いたのかもしれない。
 

 
効率とは無縁の場所にある
純粋な興味を大切にしている。
そういう宝物みたいな時間が
生活の中にある。
 
観察と洞察、それに想像力と表現。
がむしゃらに頑張ることとは
違って、愛しい気持ちのあいだは
時間がとてもゆっくりになる。
 
そういうしんとした時間が
ぼくは好きです。
 

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