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ことばの実験室 更新2019/4/23

完璧なテレパシー

…があったら、どうしよう。
と思うことがたまにある。

自分の思ったこと、よぎった考えが
全部、筒抜けだったら…。

どういうわけか知らないけど、
思ってもみないことを
ふと、思ってしまうことがある。

人の話を聞いているときに
ちゃぶ台返しをするような考えが。
(全然そんなことないはずなのに)

突然、「そんなわけないだろう!
ばかやろう!」というフレーズが、
頭の中に、ぽっと現れる。

そのあと全力でこう訂正する。
「あ!違う、違う!今の嘘、嘘!」

もし、テレパシーがあったら、
まじであぶなかった…
みたいなことって
だれしもにあるでしょう?

昔「サトラレ」って映画があったけど、
ぼく自身、あのテレパシーについて
違和感をもっている。

テレパシーって言ったって、
頭の中で「ことばにしたこと」が、
伝わってるだけでしょ。
サトラレでは「思念が伝わってしまう」
というけど、ことばにならない、
心地や、反応みたいな部分は、
どう処理されてるんだろう?
原作マンガを読んでみるか。

がらっと話題を変えるけど、
SFによくある話で、宇宙人がいて、
その宇宙人というのが、5次元以上の
高次元に住む存在とかいうやつ。

高次元の存在は、もはや、
ことばを使わないのだそうな。

つまり、思った事、感じた事を
まるっと、そのまま、相手に
移すことができる。

語弊が存在しない、
完璧なコミュニケーション。

人間もこうなったら、
どうなるんだろう。

完璧なコミュニケーションだから、
恋愛のかけひきもなくなれば、
忖度もない。
本音と建て前なんてのも、ありえない。

「あなたに、何を伝えよう」
という意識的な伝達もないし、
最初に書いた
「思った覚えがないのに、
思っている悪口」とかも
取り消しようがない。

もはや、彼も彼女も
わたしの一部、みたいな
不思議に共存している様子を
思い浮かべる。

まわりで、たまに言われる
「自分のことばを話しなさい」の
自分のことばってなんだろう。
と考えているんだけど、

完璧なテレパシーがあったら、
そんなもの、あってないような
ものだよなあ。

だって、自分のことばっていうのは、
単に本音や、気持ちを伝えよう、
ということじゃなくて、
この気持ちをもとに、
どういう言葉を使ったら、
どう響くだろう?

という「伝え方の部品点検」を
することだからじゃないかな。

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