ことばの実験室 更新2019/7/15

味わってみたい感覚

予備校に通っている時、
デッサンの授業があった。

そこで分かったのは、
自分は、形を正確にとらえるのが
下手なんだ。ということ。

特に石膏像は、苦手だった。
周りの人たちがおそろしく上手なので
全員の絵をうまい順に並べられる
講評のときは、
毎回顔を真っ赤にしていた。

その頃から、「本気を出す」という
ことへの疑問が頭をもたげる。

下手なのが、嫌だったので、
よく遅くまで居残りしていた。

その結果、どうなったかというと、
全くうまくならなかった。。

友人の絵をみると、
魔法のように一瞬で「ぽく」なってる。
立体感が出て、迫力がある。

本気を出して頑張るということが
必ずしも、結果に結びつくわけでは
ないことを知るのであった。

脳のなかの幽霊」(ラマチャンドラン著)
を読んでいると、脳の性質として、
「ないのに見えてしまうこと」
「あるのに見えないこと」があるらしい。

それは、病気や事故による
脳の欠損によって起こる特殊な
場合だけではなく、
そうでない通常の人にも起こる。

錯視とか、盲点とか。

下の画像は盲点の実験。
右目を閉じて、●を注視する。
顔を画面に近づけながら見ると、
横にある「+」が消える場所がある。


ふしぎなだなあと思う。

そこで、思うのは、
これを訓練して、「盲点をなくそう」と
努力するようなことを、
デッサンを訓練していた頃のぼくは、
やっていたんじゃないかと思う。

デッサンがうまい人って、
もともとが「モノが立体に見える」感覚に
鋭くて、捉えるのを心地よく
感じているんだろうな。

そういう感覚を味わってみたい。

あと高校生の時、
陸上部の長距離だったので、
体育の授業の1500m走は
唯一の活躍の場…。

授業はクラス合同なので、
短距離がめちゃくちゃ速くて、
イケメンな人気者と、一緒に走ることに。

ただ、いくら短距離が速くても、
いくらイケメンで人気者でも、
長距離は苦手だったらしい。

ぼくの方が速かったのだ。

そこで、なにが起こったかというと、
クラスのみんなから
「あいつは足が速い」と勘違いされ、
次の体育祭でクラス選抜の
200mリレーに抜擢されてしまう。

しかし、自分は短距離は大の苦手、
これも脳神経的?な肉体的な原因がある。
つまり精神力ではカバーできない。

短距離走だと、
体のどこに力を入れていいのか、
途端に分からなくなる。
…結果最下位にまで落ちてしまった。

陸上の記録保持者級の走りを
見ていると、
どういう感覚でいるんだろう、と
味わってみたくなる。

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