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古さは目新しい

アメリカの廉価な文庫の、
(ペーパーバックみたいな)
ああいう、がさっとした質感が好み。
 
あんまりきれいじゃないし、
質量感には欠けるし、混じりっけがある。
 
そう、日本人はなぜだか、
「混じりっけない」ものを
好むきらいがある。
 
でもぼくは、混じりっけがある、
海外の安っぽい紙に魅力を感じる。
 
なぜだと思う。
それは目新しいから。
当のアメリカでは、うんざりするほど
すりきれたものかもしれないけど、
日本にいる僕にしてみたら新鮮!
 
実際、日本でいう安い紙とは
真っ白で混じりっけのない紙だといいます。
ガサツな風合いな紙は、
わざわざ「雑な風合い」を作るので、
反対に高くつくんだそうです。
 
町を出よ234
 
アンティークを好きになったり、
古風な街並に憧れたりするのは、
それが「目新しい」から。
 
古いんだけど、だからそれが
今の自分にとって新鮮。

反対のことを反対に
感じているようで、
なんだかよく分からなくて面白い。
 
最近仲良くなった友人のケストナーは
「一杯の珈琲から」という本で
ゲオルクという男の口を借りて
こんなことを書いていた。
 
「わたしたちは何でも
古いものでさえあればよろこんだ!
なぜならいつ見ても、古いものは
目新しかったから。」
 
古いものが、新しいだなんて、
思ってもみなかったよ、
ケストナーさん。
 

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