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今回の実験「あたらしいロゴをかおもじサインにしてみました」

井上ひさし

あれは大学生の頃だったか、
家にこもって課題製作をしている時、
ジブリの「おもひでぽろぽろ」を
ひたすら、ながら見し続ける
という時期があった。
 
映画では1970年くらいに流行った音楽が
多数流れる。
 
ひょっこりひょうたん島の歌も
いくつか聞こえてきて、
ひょうたん島をみたことないのに
歌だけ知ってるという状態であった。
 
「おもひで~」の主役のたえこが
落ち込んだ時に励まされるのも、
このひょっこりひょうたん島の歌。
 
「丸い地球の 水平線に
何かがきっと 待っている
苦しいことも あるだろさ
悲しいことも あるだろさ
だけど ぼくらは くじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう」
と口ずさみながら、
肩を落としていたのが、
だんだん胸をはって歩くシーンがある。
 
他にも、
「今日がダメなら明日にしまちょ
明日がダメなら明後日にしまちょ
明後日がダメなら明々後日にしまちょ
どこまで行っても明日がある」
 
など、ドンガバチョの歌も出てくる。
 
歌詞は、劇作家の井上ひさしと
児童文学の山本護久のタッグ。
 

 
驚いたのは、ここから。
最近、宮崎駿の師匠である
もりやすじが作画監督した
1969年「長靴をはいた猫」を
人から薦められて観ていたら、
その劇中歌も井上山本タッグであった。
曲も同じ宇野誠一郎。
 
びっくりしたニャびっくりしたニャ…
という強烈な印象の歌に、
考えてみれば、
ひょうたん島にも通ずるものが
あるような気がしてくる。
 
ぼくが好きだったのはこんなシーン。
家を追い出されたピエールと、
猫の組織に追われた猫の騎士ペロが
ともに逃げてきて、
川べりで野営している場面。
 
ペロ「ひとりと一匹
一匹とひとり。
離れられない友達さ」
ペロ「スプーンにフォーク」
ピエール「パンにバター」
ペロ「ズボンにバンド」
ピエール「王様に王冠」
ペロ「雨の日は長靴」
ピエール「長靴と猫」
ペロ「そして、」
ピエール「君とぼく」
 
冗談のような本気のような
明るい調子で歌うように
台詞を言い合うシーンはいいなあ。
 
…というわけで、
井上ひさしに興味をもって、
実家に長いこと眠っていた
「吉里吉里人」(新潮社)を
とりだして読み始めた。

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