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エアポケットにて

高校生の春、
健康診断のお医者さんに
 
はい
息吸ってー。
 
と言われて、
ちゃんと吸えなかったことがある。
 

 
それは体調が悪かったから、
ということでなく、
心も体も健康状態なのに
なぜか身動きが取れなかった。
 
走る子099
 
これを分かり易い例えで言うと、
テレビを見ているとき。
 
画面の向こう側でアナウンサーが
「おはようございます」
と言っても、
特にこちらが反応を返す必要はない。
別次元での出来事なのだから。
 
自分は、
そこに関与することがない、
無関係な「目」にすぎない、という感覚。
 
このように、お医者さんと
対面しているのにも関わらず、
ふわふわと、傍観者というつもりで
座っているので、
「息吸ってー」と言われても、
本当にじぶんに言われたことか
実感が湧かなかったのである。
 

 
なんだか現代っ子を象徴するようだ
とか、
成長の仕方を失敗してきてしまった
ということを自分でも思うけれど、
実のところ、そういう体質?を
どこかで楽しんでいるような自分もいる。
 
最近でも、
やることが積み重なっているのに、
ふと眠ってしまい、
大変な時間になっているようなことがある。
 
現実から、自分がまったく切り離された
場所に来ているような感覚、
そこから、
スカイダイビングさながらに
現実へ急降下するようなもの。
 
「自分がやらなければ、
永遠にものごとは進展しない」
という事実に、
はげしい恐怖心を覚えながらも、
非効率的なエアポケットで
(現実とはまったく別の次元)で
なにか大事なものを
育んでいるような気もする。
 
うーん。
気がするだけかもしれないですが。
 

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