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もしも紙の本が無くなったら

今後、紙の本はなくなり、
すべてが電子書籍となる…と考えてみる。
 
こないだドワンゴと角川が提携したことも
そんな予兆を感じさせるけど、
電子書籍が主流になることを、にわかに
信じたくないのは、紙の本に慣れ親しんだ
ぼくら旧世代の一方的な望みであると思う。
 
電子書籍ならではの多様な表現も
面白くなって出てくるだろうし、
それがあたりまえな世代が人口の割合を
占めてくる頃になれば、
むしろ紙の本なんてマニアの領域に
感じられるのかもしれない。
 
という極端な地点に立ってみると、
紙の本の紙たる存在理由を、根本的に
省みなければ、という気がしてくる。
 
力持ち160
 
zineやリトルプレスがその界隈での
人口を徐々に増やして行き、
「本だからこそ、紙モノだからこそできること」
といういわゆるステレオタイプな考えを
礎とし活動する人は少なくないのでは。
そのわりに、具体的に、どのあたりが、
紙でなくては、本でなくてはならないのか、
ハッキリと特徴を名言したり提案している
ものは少ないと思う。
 
紙の本の方が見やすい、暖かみがある、
何千年と続いた歴史が敷かれている、
手触りがあるなどの簡単すぎる正解論や
「電子書籍など本として認めない」
などの感情的な理由はすべて無効として、
電子書籍が現行の本にすべて取って
代わった時、
モノとしての本の存在理由は、
どこにあるのか、納得のいくように
説明できるだろうか。
 
要するにコンテンツとしての視点は
あるにせよ、本という構造自体に
面白い視点を与えるような意識が
そこまで無いように感じられる。
 
いまこそ、そこに注目することが
紙の本の存続の行方を左右する時期。
 
…という具合に、崖っぷちに追い込まれる、
という仮定を立ててみると、
本当の本の性質というのはどこにあるのか、
と考えるには、
今ほど良い機会はないと思います。
 
アートブックの単なる冊子やZineなんて、
生温いものは、いまさら作っても
個人の欲求解消にはなっても、
今の時代に対しての意義立てとしては
なんの意味もない。
 
というわけで、電子書籍を
格好の比較対象として
本の本たる特徴をもう一度
洗い出してみようと思うのであります。
 
それから電子書籍でどんな面白い事が
できるのかも、考えてみたくなる。
 
それはまた次回。
(いつも次回はフェードアウトしますが、
今回の次回は本当に次回に書きます。)

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