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今回の実験「あたらしいロゴをかおもじサインにしてみました」

まえがきあとがき

本を読むときに、
「まえがき」や「あとがき」があると
うれしい気持ちになります。
 
下手をすると、本編を読む前に
「あとがき」から読む場合もあったり。
 

 
詩人の荒川洋治の詩集も、
あとがきがおもしろい。
詩は難しいけど、あとがきは読める。
 
謝辞や時系列的な解説をのぞけば、
詩に関する文はたった4つだったりする。
短いけれど的確な箴言のように胸を打つ。
(荒川洋治はエッセイも面白い。)
 
短いまえがきといえば、
センダック&ジョスリンの絵本、
「こんなとき どうする?」があります。
 
「わかき しんし/しゅくじょのための
れいぎさほうの ほん/まいにちの
くらしのなかで/きっと やくに
たちますよ」
 
象に乗ったふたりのおすまし顔の
女の子と男の子が
お茶を飲んでいる絵が描かれている。
 
冗談のような、でも本気にしても
たのしそうなムードが伝わってきます。
人形ちゃん089
……作品を作っているとき、
あるいは作り終わってから、
「あれはなんだろう」と
じぶん自身でも整理して考えないと
それ以降うまく事が運ばないということが
あります。
 
「自分のしてることって何だっけ?」
という素朴な疑問を充分に咀嚼して
腑に落とさないと、思わしくない。
 
そこで、他の人はどうしてるんだろう、
と思うとき、
まえがきや、あとがきが、
ものすごく頼りになる先生に
思えてくることがあるんです。
 

 
まえがきやあとがきの
スペシャリスト、といえば
ケストナーだな、と思う。
 
ケストナーのまえがきは長い。
それだけで一つの物語みたい。
それにものすごくおもしろい。
 
「点子ちゃんとアントン」では、
「まえがきは、なるべく手短に」という
題のまえがきがある。
これは、ふだんから自分のまえがきが
長いことを配慮しての題に違いない。
 
さらに一つの章の終わりごとに
あとがきが添えてある。
 
本を読んだあとに、何が残っただろう。
なんの考えも浮かばなかった、逃して
しまったという子も多いかもしれない。
そんな子にケストナーは優しい。
ちょっと心配性なくらい。
 
本を読むと言うことは、自分の考えを
育むことだ、という風にケストナー先生は
言っているように思います。

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