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今回の実験「あたらしいロゴをかおもじサインにしてみました」

ばかに憧れ

テレビを見ていたりすると、
つい一人でテレビと会話してしまう。
 
「そんな、ばかな。」
「ばかなことばっかり
言ってるんじゃないよ」
などと。
 
よく考えると、お茶の間視点だと
容易に「ばか」っていうけれど、
ばかなことを言うのも、
なかなか簡単ではない。
 
天然ではない人に、
天然ボケしてみて、というのと
同じように難しい。
 
加えて大人になると、
輪をかけて、ばかなことが
言いにくくなっている。
なぜか。
 
どのくらい言いにくいか、
というと、
「よし、今日の作文のテーマは
ばかなこと、だ」と
決めてみたにも関わらず、
自分で「ばかなこと」の例を
一個も思いつけなかった。
 
そのくらい。
 
そして、思い付けないからこそ、
ばかなことに、すごみを感じてしまう。
 
いまこの作文を読んでいるあなたも
ぜひ、「ばかなこと」を
思い付くままに、書いてみてほしい。
 
そもそも「ばかなこと」なんて
わざわざ自分で狙って書くものでない。
 
狙えないもの=どうしようもないセンス。
その人ならではの才能が光る瞬間。
 
いいにしろダメにしろ。
取り繕わず、自分のボロセンスを
解放させる人がかっこいいとさえ思う。
 

 
そういう点において、
ぼくは「ばかなこと」が好き。
なに言ってんだこの人。と
思いながらも。
 
それが顕著に表れているのが、
以下の有名な二つの歌である。
引用してみよう。
豊かなばかさを一緒に
味わってみて頂きたい。
 
西城秀樹の「走れ正直者」
作詞はさくらももこ。
 
♪~
交差点で100円拾ったよ
今すぐコレ交番届けよう
いつだってオレは正直さ
近所でも評判さ
リンリン ランラン ソーセージ
ハーイハイ、ハムじゃない
なんてことは
全然彼女も言ってない
へーイヘイ日本中知っているさ
 

 
PUFFYの
「オリエンタル・ダイヤモンド」
歌詞は井上陽水。
 
♪~
We are 算数
数えてファンキー
We are チャイニーズ
ワイン
飲ませて ワン・ガロン
イーアールサンスー 
世界はバンブー
Beauty Hongkong Blue
カメレオン ダイヤモンド
どんな気分?ご懸念さん
なんだかBoo?ケセラセラ
 

 
ほんとにもうわけわからない。
すごいぞこのかんじ。
 
でもこれが、曲に乗ると、
胸をわしづかみにされて、
憧れて、頭がボーッとして
鼻血が出そうになる。
 
ばかなことっていうのは、
いわゆる「調子に乗ってる」に近い。
 
調子に乗っていることを
許された人々の表現だな。
 
ぼくが書いたら、ただのばかだが、
その彼らが、この曲に乗せて書くから、
歌詞は、調子に乗ったまま、
生意気にも人々の心をとらえる。
 
まったく、生意気だなと思う。

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